Ωの正しい征服法【コミックス版(電子限定12P有償小冊子付)】
」のレビュー

Ωの正しい征服法【コミックス版(電子限定12P有償小冊子付)】

あらかた

本能とトラウマと葛藤と

ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 性の目覚めとトラウマを一遍に受けて自分の本能をガチガチに仕舞い込んで正義マンになった正城(α)×αに本能のまま征服してほしくて危ない橋渡りまくってる音無(Ω)のお話。

結構攻めてるお話(当社比)なので、無理矢理のモブ攻めなのに受けが喜んでる描写に抵抗ある人は止したほうが良いんだけど…まぁつまり、無理矢理でも受けが喜んでるので合意に受け取れるし、受けの音無が攻めの正城のトラウマと本能を抉りまくってくるので、傷口にグリグリしながらも攻めは攻めで本能に従うまであと一歩。
だからこそ人間として正城が好きなのか、本能からくる唯一無二の獲物として正城を欲しているのか、そこをハッキリとさせないまま音無が攻略しにかかるので、本当に容赦なく正城を追い詰め、まさにシーソーゲームのように物語は進んでいきます。

んで、音無は薬を使って(過去には違法も時々使ってたのかなぁ)自分の本能に従ってきたので危ない目にたまに遭ってたようだけども、今回ばかりは本気で危ない目に遭います。そう、キメセク拉致缶禁。が、本気で喜んじゃってる時点で本人にはノーダメージ。棚ぼた気持ちいいけどマジ面倒(なんならラップ調で音読しても余裕)という最中、発情期来てしまい本格的にピンチです。拉致缶禁ですから逃れられなきゃ番→妊娠コース…という最悪の結末に加えて…………

男性向けエロのNTRモノでよくある、最中セッを本命に解らせてくる、あのシーンが描かれます。

キタよ…本当に商業BLにおいて攻めてるシーンです。本当にどうなっちまうんだ、という展開を迎えるので★5なんですよ。
大丈夫な方は是非、ご覧ください。安心ください、ハッピーエンドですよ!!!

で、じゃあここからはなんで★4になっちまったのかという話なんですが…
攻めに攻めてるからこそ、正城があと一歩間に合わなかったエンドでも、2人なら十分に幸せに生きて行けていけるって終わり方でも良かったんじゃないかな…と思っちゃった…そりゃ発情期来た時は拒絶反応が凄いだろうけど。作品によっては全期間全く受付けれないってのもあるけど、でも本能をテーマに攻めに攻めてきたのに、間に合っちゃった時の私の本能が「嗚呼…!」ってなっちゃったからです…解ります、足し算すぎてもダメってことは。でも2人ならそっちでも自然だったんじゃないかな…と思っちゃったんですよね…

ハラハラ・ドキドキを味わいたい方、是非…!
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!