このレビューはネタバレを含みます▼
試し読みで面白そう〜と思っていたら新刊が出て完結だというので一気に購入して、一気に読んでしまいました。
一巻の時点では人間になった天使とお人好しな靴屋のハートフルなラブストーリーだなという印象でした。元天使のベニーが人を知りたくて旅に出るのも、それを見送るのも、そしてたくさんの人と出会ったうえでターナーのもとへ戻るのも、愛にあふれた物語だなと思い、ここから続刊ってどうなるの?と読み始めたら、まあ、大変なことに!
個人的にエバンズさんことルシファー、サタンのビジュアルが大好きなのでターナーとの関係があきらかになったところでは口角上がりっぱなしだったのですが、ベニーがしっかりヤキモチやいてるのが可愛い!元天使で人の感情に疎かったはずが旅を経てなのか、ターナー大好き!を隠さなくなっていて独占欲まで見せてくれるのが最高でした。まあ、ターナーめちゃくちゃいい男だもんね、そらそうよ……(攻め厨)
展開的にもどうなっちゃうの!?と胸が締め付けられるような切なさがあり、ターナーとベニーが愛し合うほどにその切なさが強くなるわけです。そこで3巻!!えっそういうこと!?と思いつつ、ルシファーもミカエルも誰かを愛して(親愛として)、体温を分け与えようとした結果がベニーだったんだなと思いました。
ベニーの体温が低くてターナーがあたためてあげようとする描写がちらほらあるのも、物語のテーマとして愛のあたたかさみたいなのがあるように感じました。ぬくもりを誰かと分け合う愛おしさをしみじみと感じ、そしてターナーとベニーの愛に満ちた関係に読者(私)の胸も熱くなり……濡れ場も最高で……いやこれは絶対に言いたかったんですよ!愛のある濡れ場なのがめちゃくちゃいいんですよ!!修正も厳しめですが、それくらいでいいのかも。
人外が人として生活しているのがお好きと作者様がおっしゃってましたが、私も大好きなのでそういうお話が好きな方はぜひ読んでほしいです!というか一巻これで初コミックスって画力すご……。