恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
」のレビュー

恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。

永野水貴/とよた瑣織

読み応えあり。7巻追記

ネタバレ
2024年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ブライトが最低な男。自分の愛する人を救うためにその姉を死地に追いやる。(実質死んでくれと言ったのと同義。つまり自分の手で殺したのと同じようなもの)そのくせ自分は何一つリスクを負わず後悔するだけでロザリーと幸せな家庭を築いて幸福に過ごしている。自己中心ここに極まれり。身代わりを要求した時のこの男の物言いはあまりに胸糞悪い。ただこの父親が酷いだけに、その息子のロイドと主人公の関係性の尊さが際立つ。白薔薇女王やベンジャミンを含め、脇に配された人物も個性が立っている。エピソードの積み重ねもうまく、アクション描写も達者なので読者を飽きさせない。どうかロイドには主人公を幸せにしてほしいのだが…ががが。どうなるのか先が楽しみ。

最新刊を読む。父ブライトが息子は自分と同じ、何を擲っても望むものを手にする、なんてほざいていましたが、やり方は正反対ですよね。ロイドは望むものを手にするために起こりうる事から家族を守ろうとする。父ブライトは自分の望みをかなえるために自分を慕ってくれていた女性を人身御供に差し出した。自分は何一つ痛手を被ることなく、人を犠牲にして自分は幸せを享受している。(のが未だに許せないわたくし)
ロイドが全然違うタイプでよかったです。つか、早くロイドとイレーネ再会してほしいものです!次巻そうなるといいな。
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