このレビューはネタバレを含みます▼
秋平しろ先生作品が、新作の配信に伴い現在セール中です。以前からまとめて読んでみたいと思っていたので、この好機にまとめて購読しています。
旧作から順に読んでいますが、レビューでもシーモア島の評価でも一番人気の高いこちらの作品。読み始めて割とすぐに思いました。これは……佐久間票ではあるまいか??
いえね、もちろん主人公の高校生直己の浅はかさと擦れてなさも込みの単純明快な性格は好感が持てるし、お相手である京一は秋平先生ご自身がお得意とするジェントル具合で、スマートな上に誠実で本当に素敵…ただ、私の中ではこの二人のピークは第二話なのです。(この第二話は至高です…何度も読み返しています)タイトルそのまま、若くて青い直己と紳士な京一の物語であることは一目瞭然ですから、幸せになりましたとさ、という結末が見えているようです。
その一方で、佐久間よ、あなた…どれだけ前から個人セコムに徹して京一のことを見ていたの…。週刊誌に撮られたようなただの遊び相手に対してはさほどうるさくしてこなかったのでしょう。本気じゃないことが分かっていたから。けれど、直己はそうじゃないとすぐに見抜いて、どんどん惹かれ合う二人を目の前で見せつけられて、とうとうセコム以上の行動を起こしてしまった。二人に知られたら軽蔑されても仕方ない、場合によっては十分に解雇案件。それでもそうせずにはいられなかったその心持ちを思うと…もう切なくて。
結果的には両主人公の清さ誠実さが佐久間を引き留めた訳で、もう敵わないなぁ〜!と思いました。
だからこそ佐久間にも幸せになってほしくて、勝手にスピンオフを妄想してしまいます。
はっ!…気付けば佐久間のことしか書いてない…?
「そういえば」AI(笑)な、クールビューティー佐久間に釘付け、というレビューでした。