穢れのない人【コミックス版】
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穢れのない人【コミックス版】

虫飼夏子

なんというか…

ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらデビュー作なんだよね?
凄い作品を描きますね…はらだ先生や朝田ねむい先生を彷彿させるような、裏の裏の裏って感じだなぁ。

児童殺害と性的暴行の罪で15年服役した神父だった秋庭。実は冤罪で、恨む気持ちよりも怯え苦しみ、生きる気力を失って命を絶とうとした。

その時、助けた神父の木場。孤立無援だった秋庭を包み和らげ安堵させた。

これは、中身をあまり書かない方がいいだろうな。

赦すこと、赦されること。神はなく、行為は人間が行う。
全ての元兇は、木場の父親。次に母親と警察。秋庭が止めたのは眼の前にある恨みだけ。償っても、赦されても、怨嗟は止まっていない。

是非、単話の7話も読んで欲しい。後日談がある。

ショートが2本入っていて、上巻のSSは、この「穢れのない人」に似ているテイスト。下巻のは、コメディかな。

このタイトルは、作者様がつけたのだろうか。秋庭は、確かにそうなのだろう。
メリバに入るのだろうな。救いはあるんだけど。
重厚感を得たい方にはオススメです。
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