お前のほうからキスしてくれよ【通常版/単行本版】
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お前のほうからキスしてくれよ【通常版/単行本版】

やまやで

上野と神田は生きてる

ネタバレ
2024年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「好きになるのが怖かった、俺のことも好きになって欲しくなるから。でもどうしても怖いんだ」「神田がノンケだから」
という、ノンケ(親友)と付き合った事でトラウマ持ちとなった上野にフラれまくる神田の本当に最後のアンサーが
「じゃあお前じゃない相手と付き合って一生添い遂げて証明したら来世で好きになってもらえるわけ?」
だったの、コレ見て凄く衝撃だった…

なんだろうなぁこの2人は…キスの仕方といい、返答といい、なんか人柄を感じるんだよね……
尺があるからどうしてもありがちになるし、それが王道と言われればそうなんだけども。
性別関係なしに人が人を好きになるって割とハードル低いと思うんですよね。
優しくされたとかカッコよかった可愛かったから面白かったからとか。それの延長線に「恋愛」が居るわけだけど、そこから分岐が凄くなるんだよね…だから上野の親友は理解しきってないまま(親友以上恋人未満)になっちゃったから上野にトラウマ植え付けたんスよね…でも大切な時間って言ってるあたり幸せだったんだよね、その時間が。
ところがどっこい神田は早い段階から上野から察せられる男の影に密かに嫉妬し…なんならライトセーバー扱ったんだからそこがもう答えじゃん!なのにさぁ…神田の言葉や態度に潜む「俺たち両思いなんじゃないの?!」にも拒絶した結果、神田の本当に絞りでた絶望の「来世で…」発言。
これで落ちない男いる?!まじコレ見た時、心のなかでスタンディングオベーションでしたよ…よかった。本当によかった…

神田、営業トップなだけあってやっぱり強かなんだよね…切り替え早いし。続編あるということで、上野…男前な神田に置いてかれないよう、いつまでも仲良いおしどり夫夫で居てくれな…

以上、上野家・神田家の披露宴の壁のシミからのエールでした。
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