愛されたがりの嘘つき
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愛されたがりの嘘つき

野原滋/香林セージ

自分に正直になった受けの言葉身に染みる

ネタバレ
2024年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ もう遊びのお相手はできません、ってハッキリと突きつけるシーン、2回、3回と繰り返して読んでしまったよ。あまりにも人の気持ちが変化していく様を、まざまざと見せつけられたから。自分のずるさや弱さを見つめて、もうありのままの自分で生きようって思った時には、駆け引きめいたやり取りや、見栄なんてバカバカしく感じられるよね。それに気づけたのってすごいことだよ。本気になったら、傷つくし、怖い思いもするし、誰だって嫌われたくはないよ。それでも、全力で愛したいし、愛されたいと攻めに向かって正直に話すことのできた受けは本当に強い人だと思うな。思いがけず、とんでもない良作に出会ってしまった。記憶のない束の間現れた攻めの素直なところもすきだったよ。この2人はずっと長く続いて欲しいものだ。
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