吠える犬とくびったけ【単行本版】
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吠える犬とくびったけ【単行本版】

那梧なゆた

素直になれない煌の尻尾がめっちゃ素直🖤

ネタバレ
2024年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵と設定が好みで購入した作品。「吸血鬼と狼人間の亜人」という設定が面白い。色々な種類の亜人とヒトが共生している世界という設定のようで、ヒトに近い見た目から、ほぼ動物やね?というモブまで描かれていて、背景やモブまでじっくり見てしまう楽しさがありました。
絵がめちゃくちゃ好みなので、キスや吸血行動の描写がいちいちツボ!!前半からドキッとするシーンが出てきて「いいぞ!もっとやれ!いけ!!」とか思ってウキウキ読み進めるのですが、なかなかの紳士&奥手な2人なために、なかなか致すところまで至らない訳ですよ。。。
最終段階まで至るのは最終話にて。しっかり両想いになってからの可愛い初合体で、修正もしっかり白抜きなので、初心者の方にもオススメしやすいBLやな、という印象を受けました。
個人的に、ヒトよりも力が強い亜人の煌が受けというところが激萌えです。あと、素直になれない煌のしっぽがめっちゃ素直なところが萌え🖤

ただ一つ気になったのは、初っ端の「ヒトが大っ嫌いだ」の部分。「ヒトなんてろくなもんじゃない」とか、「ひ弱で脆くて亜人に劣る」というのは、「ヒトを傷付けるのが怖い」の裏返しだったとしても言い過ぎなんじゃないかな……と思ってしまったー。その始まり方だから、「いったいヒトに何をされたんだ!!?」という「ヒト=悪」のイメージで読み始めることになり、過去が明らかになった時に「あれ?」と肩透かしを食らったような気持ちになってしまったのでした。

辛口も書きましたが、那梧なゆた先生の絵と世界観がすっごく好みだったので、他も読んでみたいと他作品(新装版が出てる!)も続々とカートに突っ込み中です🖤
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