ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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ギニーピッグは檻の外の夢を見ない【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

理原

ダークな世界と人間模様、でも私は好き

ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 近未来、国家による男性妊娠計画が密かに進められ、そこに参加させられた主人公・ナギサと、かつての幼馴染で研究員としてやって来たハヤトとの物語。
設定世界の空気が仄暗く、出会ったときのナギサとハヤトの雰囲気も険悪、ナギサは研究所に嫌悪感しか抱いていない。そのなかでナギサが発情。ナギサの性の相手に選ばれたのはハヤト、しかも行為は研究員に丸見え…とダーク感満載。苦手な人やこの世界観に入り込めない人は多いと思います。
でも私的にはけっこう好きなポイントが多いというか、ツボにハマったというか。ナギサとハヤトは一見反発しあっているように見えるけれど、内心ではそうじゃない。とくにハヤトのナギサへの執着や独占欲が明らかで、「あ〜これこれ!こういうの好き!」ってなりました(笑)
また理原先生の作品、好きなのだけどこれまでは受けの絵柄がちょっとナヨナヨしてる感じが気になっていたのですが、今回のナギサはそれがなくてすごく良かった。ナギサとハヤトのビジュが最高に良く、エッチシーンもすごくきれい(ただし2人が心を通わせて致してわけではない)。
確かにラブラブハッピーな展開で終わってくれたら理想だったのだけど、最初の設定がアレなだけに、難しかったのかな、と。でもじゅうぶん読み応えのある作品でした。
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