鷹虎くんとオメガたち【単行本版】
」のレビュー

鷹虎くんとオメガたち【単行本版】

朝田ねむい

オメガと人権と

ネタバレ
2024年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ うわ〜〜〜〜〜〜〜〜辛い、シコい、辛い、シコいが…交互に来るやつすぎて最高だったし続いてよかった…でも辛い、シコい…う、うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

先生が描くオメガバース、政治的ではなく人権という立場からとても中立的に描かれているんだけど、やっぱり鷹虎くんがΩだからこそα一族から落ちた一粒(実はΩだった)として「自分らしく生きるには」を無双してくれます。けども、周りも家庭環境が千差万別。
嫌ってるΩ性を捧げることでようやく生活できるΩ、Ωとしての本能的な幸せ(言い方悪くてゴメン)を夢見ながら他の性別も平等であるべしと言うΩ、そんなΩを嫌うΩ、Ωを一人の人間として社会に扱うべく活動するΩ。
そして優秀なαとして一族を担うハズだったΩ。
高校というプレ社会の中で生活するΩたちを一望できるの、さすがすぎるんだよ先生…

鷹虎くん、合理的すぎるけど完璧な悪ではなくて、自分自身を保つ為に、子宮を取っちまった(卵巣はある)の最高だったよ…!
有坂にヤられて自身のΩ性を身を持って否定したのがさ、凄い良かった。

鷹虎の「別れるのは良いが別れてないのに無視するのはダメ」っての、鷹虎なりに愛着はあるんだよね。
烏間にだって、有坂にだってそう。
ムカつくけど憎め切れないんだよね鷹虎。
だからこそ鷹虎が、鷹虎なりに大事に囲っても「Ωだから」ってことで呆気なく手からすり抜けてく。
バイバイって一言あれば鷹虎も思うことはあっても理解はしてくれるのに…と思ったけど、鷹虎なりに…なだけで他の二人は鷹虎に少しは愛情あったのかな……でも確実に有坂が行方不明になったの、逃げられなくなったか成りふり構わず逃げるしかなかったのか。
有坂…龍ケ崎と少し愛が始まりかけてた(友情止まりかもしれないが)分、最後の着信も相まって悲壮な結果じゃないと良いな…

そして亀山くんが鷹虎について行って。どうなるんだ亀山くんと…ていうか、鷹虎にも運命の番が居るとおもうんだけど、絡むかなぁ…「鬱陶しい」って言いそう…

で、2巻。実は単話から追いかけてたので…鷹虎くんの、まさに亀山くん以外の子宮はお金で有効活用しようぜ!が全面に出過ぎて…人生の谷あり山ありに足掻く鷹虎……これでいつか(養子縁組や実子等で)子沢山になってしまった亀山くんに再会したら鷹虎くんはどうなるのか…今後もたのしみ♪
いいねしたユーザ24人
レビューをシェアしよう!