このレビューはネタバレを含みます▼
3巻心待ちにしてました。単行本を手に入れるまで待てずに、電子でも全巻まとめ買いしたのはこの作品が初めてです。人類最初のαとΩのお話で、世に出ているオメガバース作品の答え合わせができるとても作り込んだ設定だと思います。他社のオメガバースプロジェクトシーズン1とこの作品を知ってしまうと、設定がしっかりしていない作品を読んだ時のガッカリ感が凄くなる。私は登場人物の言葉や考えを読むのが好きなのですが、その点にも大満足できます。「ただ一人の異性です」や「喬の雌になりたい」など、忘れられないフレーズが沢山あってドキドキしながら読み進めています。今回絵柄が変わっていて、2巻の絵が1番好きな者としてはちょっと寂しい気もしますが、構図？がしっかりしているので嫌な気持ちにならない。作者様は2巻の後書きで絵の追求について書かれていて、他の作品では美術を学んでいるとおっしゃっていた記憶があるので、これは進化なのだろうなと受け止めました。むしろストイックな作者様を尊敬します。続きが出るまで何度も何度も読み返したくなる数少ない作品です。
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