運命ではありません
」のレビュー

運命ではありません

一穂ミチ/梨とりこ

18年発行 BL小説、今となってはレア(涙

ネタバレ
2024年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一般小説で複数回直木賞候補になってるミチ先生のBL小説、18年発行。そして凪良ゆう先生と同じくレビューで何度も何度も何度も言ってますが、船出してしまってBL界へ帰ってこられないのが寂しい。。。(涙。最近のBL小説界が寂しいのは、実力あって素晴らしい作品書かれる大先生方が一般小説へ行かれてしまったのも原因の一つなのでは。。BL時代の先生の作品は全部買ってますが、もうこの作品のようなミチ先生の一冊完結BLはこの世にでないのではと思うと、もったいないのですぐ読めないですよ。。(涙

さて、このラブコメ話は18年当時の先駆けだっただろうAIがテーマ。AIを使った出会い系アプリを作ってる会社で働いてる少女漫画読みで恋に恋していた広報担当くんが、お風呂に何日も入ってないような開発担当くんと運命の人レベルでマッチングしてた〜ってことで、戸惑いながらいきなり付き合うことになってしまう始まり。
さすがのミチ先生なので、ポンポン弾む会話が楽しいし、所々の描写も、私とミチ先生は、同一世界で生きているはずなのに同じものをみてどうやったらこのように表現できるんだろうって、うっとりする。
始まりの知り合うきっかけだけでなく、途中からも、きっとAIの司る存在について書きたかったのだろうと考えさせられる内容で、先生の他作品と比べれば、切ない系ではないしコメディにも振り切れてないので、一番には推しにくいんですけど、ミチ先生クオリティで面白いことは間違いないです。ミチ先生ファンならぜひぜひ。
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!