恋も過ぎれば【電子限定描き下ろし付き】
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恋も過ぎれば【電子限定描き下ろし付き】

上田アキ

人たらし白川さんスピンオフ

ネタバレ
2024年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 革職人の白川と、木工職人の蘇芳のお話。

前作にて当て馬(未満)で登場した白川さんがメイン!
前作でも思いましたが、こんな立派な人たらし真意が全然見えません。
蘇芳じゃなくても困惑してしまいます。

そんな2人だからなのか、早々にすれ違い発生。
こんな状況で水族館だったのか、と前作を読んでいると考えてしまいます。
その後お付き合いする流れとなりますが、お互いの気持ちは平行線みたいな状態。
蘇芳が特別な存在になれている気がしない、でも別れたくないから別れの言葉は絶対に言わないって思いながら白川さんを抱くのが切ないです。
前作ではガッチリ両想いありきのすれ違いだったため、せつなさもありつつ、まぁ別れるまではいかないだろうという一種の安心感的なものがありましたが、今回のすれ違いは下手するとそのまま別れに繋がるという危機感が、より切なさを感じさせます。

がっつりすれ違い状態から白川さんのターンへ。
今までの恋愛も距離感のせいで離れて行ってしまうことが多かった(そりゃそうだ)のに、今回は絶対に嫌だと思う白川さん。
さりげないシーンでしたが、実はここが一番萌えました。

その後ガッツリ本音を語り合って、告白し合って。
2人とも赤面しちゃうの可愛いかったなぁ。

ここからのエチが…。
やっぱりこの作者さんのエチシーン上手すぎます。
エロ過ぎ気持ちダダ洩れ過ぎ可愛過ぎ。
蘇芳の好きなもんは大事にしたい方だからってセリフに萌えたと思ったら、白川さんの方からも独占欲丸出しのどデカい爆弾投下!
ね、蘇芳くんって言う表情…必見です。本当に必見です!
正直、ここまでは前作よりは一段劣ると思っていたのですが、ガツンと殴りつけられた気分でした。

ラストはこれまた最高に幸せな形で締めくくり。
木と革のように末永くお幸せに。読者まで幸せにしてくれる最高の結末でした。

それにしても、あとがきにて蘇芳が危うくゴリラになるところだったそうで。
ゴリラじゃなくて本当に良かったわ(笑)
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