どちら様が愛を告ぐ
」のレビュー

どちら様が愛を告ぐ

仁嶋中道

会いたい

2024年7月18日
新刊作家買い。
小さな喫茶店を営む千波の下に、ある日謎の男性が訪れてきて――という物語。
今回の先生の新作も、読み終わったあと胸の奥がぶわっとなるような、とても素敵な作品でした。

後半からラストにかけてが滅茶苦茶よかった。
取り返しのつかない後悔、それでも続いて行く人生――
どうしようもない寂しさの中で、「あなたに会いたい」と。
作品が叫んでいるような気がした。
ハッピーエンドなんだけど、切ない余韻がいつまでも胸に残る。

この作品、上下巻あたりでじっくり読みたかったかも。ヒューマンドラマとしては申し分ないのだけど、BLとしてはもう少しきゅんが欲しいというか二人の絆が深まるところがもっと見てみたかったな。。
先生の優しく温かい作風、大好きです。次の作品も楽しみにしています
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