蛍火艶夜
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蛍火艶夜

amase

単話からきました…

ネタバレ
2024年7月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話一話を読了後、凄い作品だなと。単行本になって特典付きと知り購入(まだ続いてます。)

作中それぞれの、期限ある生の隊員達の感情は生々しいなと。重いです。

だけどハッとしたんですね。この作品がファンタジーだと分かっていても、国の為に尽くした彼らをBLにして良いのだろうかと。

BLはもうジャンルとして当たり前で特攻隊員のBL作品を否定はしませんが、だけど実際彼らの遺書の幾つかを思い出したら、1話以降からは違和感を感じました。

遺書には妻をワイフと…疲れが一ぺんに何処へやらと。その存在が有難いというのもあって。

そういう隊員達の表とはちがう裏の感情というものがこの物語の様にあったのだろうと、最初はそう思い凄い作品だなと思ったのですが。落ちついてそう思った自身の底に私個人の覗き趣味の様なものを感じて。平和の社会だからそんな風に私はこの作品をただ尊いと…、反省しました。

もう少し言うと中尉の女が抱けたら…に疑問も感じ。

前○を始めた彼に驚くのではなく、自分は女ではない女の様にしなくて良い、〜その後の展開だったら(前○がダメではなくて…)あの当時の旧帝国軍人士官の自尊心や品格がどの様なものだったのかは当時の証言からしか推測は出来ませんが、そこでハッとしたんですね。作中の情の描写をBLで感動している自分は失礼だなと。(歳ですね)

それぞれなのかなと思いました。
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