うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
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うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

鹿島こたる

何もかもが美しいハイカロリーな作品

2024年9月1日
画家のミューズであるミチルに夕路が入れ墨を彫るお話。

画家に陶酔し世間知らずだったミチルが、夕路がひと彫りずつ墨を入れていくたびに、夕路に惹かれ身も心も染まっていく過程が、とてもいい!
夕路が包容力の塊で、優しくミチルを包みこんでいくので安心して見ていられる。
だてに目もとにセクシーなホクロがついていない。

そしてとにかく美しいの一言。
ミューズであるミチルの幽玄な佇まい、画家の作品など、ひとコマひとコマが美しく、鹿島先生の画集を見ているようで、こんなハイカロリーな漫画、いいんですか?となってしまった。
特に素晴らしかったのは、夕路が入れ墨を掘り上げるシーン。
柔らかくて温かく、夕路のミチルへの愛に溢れている様子が伝わってくる。
これはぜひカラーで見てみたい!

夕路の愛を背中にまとったミチルと、入れ墨の作業のため?に手袋をしている夕路との致しシーンも、この作品ならではでとても良かった。
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