もう少しだけ、そばにいて
」のレビュー

もう少しだけ、そばにいて

白野ほなみ

多くの方に読んで欲しい

ネタバレ
2024年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー書けない状態が明けてよかった。
ピクシブで連載していたときから読んでいた。紙も買った。
コミックスになり、嬉しい。描き下ろしに、再度涙する。


ある日突然、事故で身体の自由が奪われる。
これまでできていたことができない、時間がかかる。
周囲の大事な人の人生を変えてしまったと罪悪感が苛む。死を選択できる国がある。いつでも自分で終わらせることができる、選択できる嬉しさと安堵感。

恋人は、一緒にいることを選んだ。それを手放してあげなければと思う。切なく、互いを思うおもいやり、愛だ。

親の態度が気に入らなかったが、ああいう人はいるだろう。交差性の問題をまざまざと見せつけられる。
先輩という、よき理解者でサポーターがいることは救われるだろう。

文字通り「一緒に生きる」ということは、生半可ではないが、晃も晴人も幸せだと思える日々。当たり前が当たり前でないと知っているから、大切に時間を紡いでいく。

ピクシブにはなかった描き下ろし。そうか、そういうこともあるなと涙する。名を呼び、肩においた手に重ねる手。愛情深い素敵な作品だ。「BL」という枠は超えている。
いまを大切にしたいと思える。☆5以上だ。
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