このレビューはネタバレを含みます▼
レイヴンエンド家の執事が、ある日「休暇で旅行に行く」と屋敷を出たまま行方不明に。
突然の事態に使用人たちが慌てふためく中、代わりに新しい執事がやってきて――。
クリスティを彷彿とさせる、昔懐かしいミステリ小説みたいな雰囲気がすごく好きでした。
シンプルな絵のタッチがこの世界観にとても合ってる。
謎めいた館の当主・レイヴンエンド卿を中心に、個性的なキャラクターが活き活きと描かれていて、とても読みやすい。
だけど、ストーリー的に「んん!?そんなんあり??」と気になる点が何点か…。最後も…え!?そうくるの!?!?
読み終わった時はちょっとモヤッとなったけど、面白かった。
イギリス、貴族の館、メイドに執事に銀食器…きっと、こういうの好きな人にはたまらない世界観。
全二巻完結で、サクッと読めます。
ちょっとレトロな雰囲気の、かわいくてライトなミステリでした。