能美先輩の弁明
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能美先輩の弁明

大麦こあら

BL漫画の一つの完成形ではないかと!

ネタバレ
2024年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ あまりに良くて、BL漫画の一つの完成形ではないかと思いました!おそらくBL読者がBL漫画に求めるほぼ全ての要素が詰まってるんじゃないかなと思います。

哲学を扱っているので、私には理解が及ばないところや知らない言葉もあったのですが、それを知らなくてもめちゃくちゃ楽しめるし、知っていたらより深く楽しめる、そういう余白と小技がわざとらしくなく作品の中に溶け込んでいる感じで、単話版では調べながら読んでいました。

ストーリーも心理描写もよくて最初から面白いんですが、特に6話で瑛人視点の話が挟まるところで切なさが増して、最終話ではあまりに綺麗に話が収まるので、もはや最終話のカタルシスを感じるために何度でも繰り返し読みたくなります!

電子版でも巻末に光文社の古典新訳文庫のリーフレットをつけてくださり大大大感謝です!これらを読んで哲学への理解を深めて、また読み直したいと思います。

大麦こあら先生、光文社の皆様、素敵な作品をありがとうございました!
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