百草の裏庭
」のレビュー

百草の裏庭

青井秋

温かい飲み物を飲みながらゆっくり読みたい

2024年10月22日
秋の夜長に温かい飲み物を飲みながらじっくりと読みたい作品。
異形の者と青年の交流。
深い森の中で落ち葉を踏む音が聴こえてきそう、まるでおとぎ話を読んでいるようだった。
一歩踏み入れるごとにお互いの孤独な心に温かい気持ちが溜まっていくようで、じんわりした。

以前、先生が植物の絵をアップしているのを見かけたので、普段から植物に触れて愛でているのだと思う。
美しい植物の絵は図鑑のようだし、各章には花言葉の意味もありそうだ。(ラテン語? 読めないのでグーグル翻訳した)
下のページ数の表示にも小さく植物が描かれていたり、本当に細かいところまで描き込みがすごい!

表題作の他にもショートストーリーが4話掲載されており、温室もピアノもルーツの話も…全部良くて語りたくなる。
…でも長くなりそうだから自重しよう。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!