どくだみの花咲くころ
」のレビュー

どくだみの花咲くころ

城戸志保

パッションだよ!!

ネタバレ
2024年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ええ(*ノωノ)🌸すごい面白い作品だ。
面白いと言っても、楽しいとか可笑しいとかそういう意味だけではなく、ジワリと嚙めば嚙むほど味が出るというたぐいの面白い。
今年も色々と美しい作品、感動作品、楽しい作品…出会えたけど、この作品はどれとも違う。
すっごい狭い路地の先に手を伸ばしてずるると引きずりだしたら、ああ!知ってるその光も匂いも!ってなるような感覚の先に登場人物ひとりひとりに興味がわいてきて目が離せなくなる。
そう。
信楽くんから目が離せなくなった清水くんのように。

小5の皆さんが登場人物。
メインのふたりは感覚が繊細で言動の際どい信楽くんと、自称優等生で凪いでいた清水くん。
もうすでにアーティストとマネージャーの体を成しています。
信楽くんのギラリとグロい火花が散るようなパッションとイマジネーションの世界を小5の清水くんは愛しちゃってるんだよね。たぶん内臓のあたりから興味が湧き出ちゃうんだ。
その清水くんの言動がどんどん狂気じみていく。
そのことを本人が一番気づいていないという。
最初は凪いでいた小学生のくせにw
これがまたすごく魅力的。

小5の少年少女たちの狂気じみている様をこんなに面白おかしくちょっと不気味に描けるなんてすごい作家さんだ。
小学校と言う狭い世界でこれからのストーリーがどうなるのか期待が膨らむ。

たまたま目にとまった作品。
これはすごくうれしい偶然の出会い。
必然な出会いだ。

まだ一巻。
次巻はついに!!
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