君と宇宙を歩くために
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君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

胸が

2024年11月17日
なんて表現したらいいか分からないんですが、読んでいて胸がギュッと締め付けられます。直接的な描写じゃないのに読みながら泣きそうになる時もあって、作者さんの表現力の高さにびっくりしました。
宇野ちゃんや小林くんはじめ、登場人物たちが持つ各々のしんどさを、たぶん自分も日常的に感じてるんだと思います。勝手に共感して、わかる…私もこんな風にいつもしんどくなってる…と思いながら読んでました。誰にも言えない心の内に寄り添ってくれる作品を見つけられたような気分です。Xの広告って不快なものが多かったのですが、この作品に出会わせてくれたのは本当に感謝です。
あと、共感できるキャラクターが多いです。朔とか見てると腹立つんですが、コバが大好きすぎて嫉妬しての嫌な態度なんだなと思うと、どうしても憎みきれない部分もあったりして。宇野ちゃんのお姉ちゃんも、心配だから大切だから怒るんだよねって。
3巻一気に読みましたが、本当に出会えてよかったです。
宇野ちゃんや小林くんみたいな友達がいたら、もっと自分に素直に生きることが出来てただろうなあ。もういい歳ですが、勇気をもらえる作品です。
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