それでもシャッターの音は鳴る【単行本版】【電子限定特典付】
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それでもシャッターの音は鳴る【単行本版】【電子限定特典付】

いちの

優しい関係

2024年11月25日
新刊衝動買い。「根暗とギャル男」の作者様。
カメラマンの飛野とアシスタントの光雄を描いた表題作の他に、短編が1本入っています。

シンプルな線。光と影の美しさ。テンポの良いストーリー…読んでいて気持ちいい。

二人のキャラも魅力的だった。
完璧主義者で周囲と衝突しがちな主人公を、ふわりと包み込む光雄がいい味出してます。
正反対な二人がぶつかりながらも混ざり合い、次第に優しい空気を帯びてゆくところがとてもよかった。

BLというより、良質なヒューマンドラマみたい。面白かった。
タイトルに深い意味が込められていたのね…。
エロも甘々もないですが、静謐で透明な空気感がすごく好きでした。
この雰囲気、この感じ…好きな人はきっとハマると思います。
素敵な作品でした。
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