このレビューはネタバレを含みます▼
柴田文先生の青年ジャンル作品。京都の古い家屋と喫茶店。美味しそうな食べ物や心地良い音に囲まれた、日々の生活。東京では周囲に気を遣い窮屈な思いをしてきた慧くんは、たまたま京都に来て、たまたま潤くんと出会って、大丈夫じゃなくても手を引いてくれる人がいることに気付く。人懐こいけど深い付き合いをしてこなかった潤くんは、何が必要かではなく何をしたいのかを選んで生きていこうとする慧くんを見て、昔の夢を叶えるための努力を始める。身の回りにある幸せを大事に優しく描く作者様の、大人として成長していく二人のお話です。豆大福の日は命日なのかな。途中であまり可愛くない虫が登場しますが、優秀らしい。とは言えなので慧くん同様なんとかして欲しかったけど、再び見かけた後の潤くんのシーンが良いので許す!