shilly-shally
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shilly-shally

しちみ

色んな世界線にいるニコラス君今回は…

ネタバレ
2024年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公ニコラスの物語。作者の他作品でもニコラスという名の可哀想な主人公が違った世界線で存在していて、それを追うのも楽しみのひとつ…😩
推理小説の様な物語は事件の謎を解いていくというより心理的な過程が繊細に分かってくるので、何往復もニコラスとアルの人生をぐるぐるしました。今回もこんな人生の人たちがいるんだ…なんて辛いんだろ…と思うんだけど、それが耽美だから堪らない…😩

冒頭のシーンはアルとニコラスの似た幼少期なのかな?と。ただアルはニコラスとは違った人生になり、そのトラウマから何も選択が出来なくなる時がある…(ニコラスは逆にアルとは違ってやられてしまった(心)だから真っ白だと彼が言うように今は生きているのかもしれないなと。)
もしあの時、ニコラスがアルを選んで街を出ていたら…と。アルにとって人生で初めてどっちが良い?と聞く事が出来る(ここがめちゃくちゃ尊い)相手がニコラスなのだとしたら…。それが彼にとって幼少期を乗り越えられるたったひとりがニコラスで希望だったんじゃ?と思うと悲しくて😩

ニコラスに、アルって呼んで…とアルバート。ルカ(ルーカス)の事は最初からルカと。なのにニコラスだけ誰にもニックネーム(ニック)で呼ばせていない。ここにニコラスの誰にも見せていない真っ暗な心の部分(幼少期)を感じて、彼の希望は何だろうなと…。
もしあの時アルと…とまた頭の中でぐるぐる。ニコラスがニックって呼んでと言える相手は誰だったんだろうと。アルになる予定だったんじゃないのかな?と思ったら…😩 (ルカとの関係はアルがまだ生きているから成り立っているのだと思うと…)アルとの再会を希望して(第一話の表紙の様に…花束を持って会いに来てと)

作者の作品はあーだこーだと終わらないぐるぐるが味わい深いです。(レビューで知った作品(感謝)。ルカとアルの様な素晴らしさだからかアルの方は消えてしまった…😌 また再会を楽しみに…)
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