寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

普通に憧れるということ。

ネタバレ
2025年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めてのばら先生の作品を読みました。とにかく独特の世界に引き込まれました。読む人を選ぶ作品だとは思いますが、BLで括れるお話ではない世界観です。菊池も須藤さんも。かわいそうさが突き抜けてて、3巻、4巻は辛いです、、、。でも、2人が新谷の優しさで救われていく様を追いかけて、ページを捲る手が止まりませんでした。新谷も酷い目に遭いますが、それでも須藤さんを突き放せず、須藤さんもやっと自分の気持ちに気がついたのに、気づくのが遅くてやるせないです。他の方も書いておられましたが、出来ることなら新谷に須藤さんを選んで欲しかった。ずっと苦しいお話でしたけど、最後、北海道で過ごす須藤さんが1人ではないことを知れてうれしかったし、怒涛の展開後に3人がそれぞれの穏やかな時間を得られてよかったです。新谷、2人を救ってくれてありがとう。『秋山くん』も好きだけど、私は断然こっちかな。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!