君をおいしくいただきます 【電子限定特典付き】
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君をおいしくいただきます 【電子限定特典付き】

蔓沢つた子

今回も最高だった!

ネタバレ
2025年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 顔面が美しすぎて吸血鬼から言い寄られ生きづらい狼男・かのん、吸血鬼なのに血液アレルギー持ちで常に限界腹ペコ貧血勢の吸血鬼・ネイロのお話。

かのんは亡き両親の代わりに4人の弟妹たちを育てなければならないのに、就職しても社長令嬢の婚約者(人間)が居る吸血鬼に一方的に言い寄られてクビになったり、社長(人間)の奥さん(吸血鬼)に一方的に誘われてクビになったり……兎に角、面が綺麗でしかも狼男と言うだけで吸血鬼に関するトラブルに巻き込まれすぎて吸血鬼に対して嫌気が差していたが、幼馴染との飲み会の最中に「お金に困ってるなら、是非我が血液バーに血液を卸してみないか?」と話しかけてきた貧相でまるで生気がない吸血鬼・ネイロだけは何故か他の吸血鬼と違って好感が持てた。
働き口に困っていた かのん は、怪しみながらも背に腹は代えられないと血液バーを訪れ…というお話。

色んな種族がいる世界で、各々が自分たちの種族としての特色を持ちながら共存しているという話の中で、片や働き口、片やいつか現れるかもしれないアレルギー症状が出ない血液の為に必死に生きてきた(特にネイロは随分昔に生まれて、自分に合った血液の持ち主はかのんでようやく二人目という苛烈な程の血液アレルギー体質)のが読んでいてよく伝わりました。


本当に、つた子先生作品は読んでいて笑われてくれたり、ほっこりさせてくれたり、少しジーンとさせてくれたりと、満足度が高い作品を毎回生み出してくれるので、読みながら幸福感があります。
先生の商業デビュー前の漫画を何冊か持ってますが、あの頃と変わらず毎回楽しませてくれて感謝です。
これからも先生のご活躍を微力ながら応援しています。

次回作も楽しみ!
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