兄弟制度のあるヤンキー学園で、今日も契りを迫られてます【電子単行本】
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兄弟制度のあるヤンキー学園で、今日も契りを迫られてます【電子単行本】

赤いシラフ

礼央は今頃どうしているのか…

ネタバレ
2025年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 兄弟制度がある男子校に入学した黒須と、実は番長より強い3年生の本堂のお話。

最初、男子校、全寮制ってどこの昔懐かしBL設定だよ(笑)と思いましたが、ヤンキー校なので思っていたのとはかなり違いました。

ヤンキー&ヤ○ザなので殴り合いどころか、血で血を洗う戦いが繰り広げられるのかと危惧していましたが、痛い描写はほとんど無く、安心して読めるところは良かったです。

ただ、父親が男同士の夫夫的な感じで、素地が出来上がっていたからかもしれませんが、ちょっと男同士で惚れた云々言い出すのが早過ぎではないでしょうか?
え? もう好きなの? 早くない? という感じで、あまり共感できないまま終わりまで進んでしまいました。

エチはとてもエロくて満点でしたが、気持ちの方で納得できないまま突入されてしまったので、あまり萌えられず。
個人的には本堂の「兄」だった礼央の、無自覚な本堂への恋心の方が萌え要素があったかもしれません。
黒須には悪いのですがw、こちらを深掘りしてくれた方が萌えられた気がします(個人の感想です)。

2巻も全く同じ路線でビックリしました。続編にする意味が見出せませんでした。
あまり好みじゃないのに、このノリを何度も見せつけられるのが辛かったです。
よく考えたら2人とも20歳超えているのでは? いつまでこのノリなの? と思うと辛かった…。

ゆえに、3巻でヤ○ザ色控えめで学校行事メインに移行してくれたのは本当に良かったです。
正直3冊の中で1番面白かったと思います。

体育祭を通じて兄弟の1、3年生(別に2年生と兄弟でも良いと思うのは私だけ?)、更には卒業したOBまでもが協力していく様子は学生らしく好感が持てました。

そんな学生らしさが良かったせいか、エロが邪魔だなと感じてしまうまさかの展開(笑)
この2人のエロは、エロいことは確かなのですが、続けて読むとお腹いっぱいになってしまうのです…。ごめんなさい。

ところで、夜伴の代わりに新たなる刺客が意味ありげに登場した割に、ビックリするくらい雑魚だったのは残念でした。
これなら忘れ去られているレベルで出てこない礼央が出てきてくれた方が良かったなぁ。
1巻から礼央の扱いが酷すぎる気がします。

今後どのくらいシリーズが続くのか分かりませんが、まだまだ続くようなら様子見かな。
黒幕の正体も知りたいので、完結したら続きを読みたいと思います。
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