星の降る教室
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星の降る教室

サノアサヒ

これからもずっと

ネタバレ
2025年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ようやく読めた〜応援してる先生の準新刊。フォローしてる方々みな熱いレビューで期待を裏切らない。つか、レビュー少ないのはなぜ???「俺はヒロイン〜」の抱腹絶倒コメディと「ブランクコード」のシリアスがよく混ざった良質BLですよ!
冒頭、線路で夜寝転ぶ高校生の柊星を助けた中卒元ホスト、今は夜間高校に通ってる志津香さん。自分を宇宙人だと、他の人のことがわからないという柊星くんが、恋に落ちてしまった志津香さんを追って夜間部に転校してきて、、という始まり。夜間高校での年齢、経験も様々な同級生さんたち(設定が濃い)とのやりとりもとても自然で楽しい。
中卒で生きてくのに稼ぐのに必死であまり本を読む機会がなかったかもしれない志津香さん目線で話やモノローグが進むので、なるほど、以前の作品では隠しきれない作者さんの知性、というか奥深さが見られたのが、この作品ではかなり軽い文章が使われてるのも、計算ずくだったんだなーと、後書きと番外編の賢い柊星くん視点でわかりました。作者さん、素晴らしい。ほんと頭よい人だと思う。すみっこでいろいろなこと考えすぎて疲れてしまわないでほしい。先生の作品をこれからもずっと長く読みたいです。
薫さんとの絡みが〜〜、私としてはもっと読みたかった。たぶんページ数の問題で、たくさんエピソード削られてこれがギリギリの線だったんだろうとは思うんだけど。もう少しあったら物語にもっと厚みが出たと思う。薫さんはほんとどこかでだれかと幸せになってほしい。

あと、これ書こうかちょっと迷ったんだけど、冒頭の宇宙人〜のくだりから、読書家っぽい作者さんは漫画連載開始時期からみて、あの作家さんの小説を連載で読んでる気がする。。リスペクトを感じる。握手したい。私もあの作家さん、小説大好きだから。そして番外編のタイトルも。。私もまた別のあの作家さんも好きよ。
宇宙人には寄り添ってくれるひとが必要なのよね。宇宙は暗くて果てなくて寂しいから。
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