春を抱いていた afterward
」のレビュー

春を抱いていた afterward

新田祐克

究極の愛の形に魂を揺さぶられる感動の作品

ネタバレ
2025年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1話めに『〜ALIVE』の延長のような短編があって、その後は100年後の話になります。あれだけの感動を巻き起こした作品の100年後…当然、あの二人もその頃生きた誰もいない世界の話に、何を感じるのか、はたまた何も感じないのか恐る恐る読み始めました。
運命、輪廻転生、繰り返し繰り返し…寄せては返す波のように、時を超えて何度も巡り会う…だけど同じ波は二度とないように、魂は生まれ変わって何度も何度も。『〜ALIVE』まででも壮大な愛の物語だと思ったけど、二人の愛は、それこそ宇宙のように無限に広がり、終わりなく紡がれ続けるのだと信じられました。
一颯が夏空野に言うセリフに「…この引力から抜け出れる気がしない」というのがあって、それはそのまま『春を抱いていた』シリーズ作品に当てはまる言葉だと思いました。違うのは、「抜け出る気もない」という点でしょうか。作品の魅力にずっと浸っていたいです。私の中で「究極の愛の形」であり、魂を揺さぶられる作品です。
読む順番としては『春を抱いていた』『〜ALIVE』(合本版あり)『〜afterward』で、この後二作品続きます。
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