君と宇宙を歩くために
」のレビュー

君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

やらない、のではなくて出来ないのか。

ネタバレ
2025年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ このマンガがすごい!で知りやっと読めました。
出会えて良かったです!
心が震える程の作品には人生でどれくらい出会えるのかな。幸せです。
なぜこんなにささるのか。私は時代設定が平成ということでかなり腑に落ちました。
多分2000年代1桁の代の高校生活なんじゃないかな。私もその頃高校生でした。
当時は今のように発達障害やADHDという言葉が身近ではなく、同じ空間の中で見えない区別、言葉に出来ない個々の違いを黙認し差別されることが多かったように思います。それでも同調し共に学ぶこと、が当たり前だった時代。それがここには詰まっていると思います。
そしてそれはだれもが少しは感じたことのある、もしくはあの人はそうだったのかもと思える経験、それがここに描かれてる。だからこんなにささるんだと感じました。
大人になって思い返します、、、あの時のクラスメイト、やらないんじゃなくて、出来なかったんだ。って。
どうしてごく当たり前の事が出来ないのか。不思議でたまらなかったし少し怖かった。
そしてらその出来ない、の後には努力や悲しみがあったかもしれないということを感じました。
でもそういう人もいるのだとあの頃の自分に言いたいし自分の中にもそういう部分がある事を思い出して欲しい。周りの人の事もそして自分の事もよく考えて認める。そして協調しながら生きていきたいと思いました。

続きが楽しみです。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!