このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いで積ん読から。高校卒業までゲイであることを隠してきたのに、玉砕覚悟で親友にアウティングしたことをきっかけに、なぜか経験豊富なキャラになってしまった琥太郎が、実はトラウマ持ちのイケメン先輩・理仁と本当の恋を知っていくお話です。リオナ先生の作品はどれも分かりやすくて読みやすいんですよね。展開はどちらかと言えば王道なんですが、ちゃんとリオナ先生の要素が入ってるので、ただのありきたりにならず、でも奇抜すぎず読みやすい。モノローグが多いわけじゃないのに、ちゃんと登場人物に共感して感情移入できるのも良いです。個人的感想ですが、キュンとするポイントが分かりやすいのに、明らさまに狙いすぎてなくてちょうど良い感じなのかなと。絵もすっきり見やすいし、キュンとするところ、クスッと笑えるところ、ちょっとしんみりするところ、そしてちょっとエチなところ、総合的にバランスが良いのかなと思います。逆に言うと深めのお話が好きな方や、もっとパンチがあるお話が好きな方は少し物足りないと思うかも。個人的には79ページ目の、理仁さんが我慢の限界に近づいてちょっと雄みが溢れてたところが、理仁さんのセリフ含めてすごい刺さりました笑。