このレビューはネタバレを含みます▼
初々しいDKたちの青春ラブコメ。色んな愛があるけど、追い込み愛は初めてかも。恋之介の想いが募ったから親は入学祝いの書店を出すとは、親の愛もなかなかのスケール感。恋之介のストーレートな恋慕は乙女だよなぁ。とはいえ、日和が書店のバイトに辿り着いた頃にはでっかい罠に囲まれた感じだよね。
あと、4話の扉絵が椿先生?モブなら有り得ない待遇。そりゃ、わたげ(恋之介の飼い猫)はメロメロだけどさ。伏線もあり、そもそもの恋之介の片想いの始まりもまだなので、続きは期待大です。どんな続編でも受け入れる覚悟だが、佐久山がわたげみたくなったら一度考えさせてくれ。
追記(25・7・14)
スピンオフの『黒歴史によろしく』の連載が始まったことで再レヴューをしたい。
狭間恋之介は6年も富士日和に片想いをしている高校生。成績優秀で182㎝の立派な体格(腹筋割れてます)でありながら、実家が地元では有名な狭間組のため孤立した少年期を過ごす。富士日和はごく普通の家庭にうまれたごく普通の高校生。恋之介がどうして日和に片想いしたのかのエピソードは作中ではない。小さな本屋「ブックストア佐久山」でバイトをしていた二人が高校生最後のクリスマスを迎えようとしていた。
最初は狭間組の佐久山の土下座にビビッて始まったカップル計画だったが日和は恋之介に惹かれていく。実は日和をノンケのヘタレとみていたのだが、そんなことはなかった。恋之介のギャップや邪魔な佐久山の影に隠れて見逃してた。日和が好きな子は大切にリードしたいと相手を思いやる場面がいくつも散らばっていた。よく見ると日和は優し気な顔立ちなのだ、もう少し大人に成長すると頼りがいのある彼氏に変貌しそうなのである。伸びしろの大きな二人、どんなカップルになっていくか楽しみだ。