余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年
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余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年

八橋はち/海野はな

全てはその笑顔の為に‥

ネタバレ
2025年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい画力を生かした最大限の見せ場!!第二王子のローレンツの最後のあの何とも言い尽くしがたい笑顔を見せつけられたらもう!!ポチせずにはいられませんでした!ありゃいけませんよ~!!
ことこまかい背景などの情報は一切なく、どこかの国の第二王子ローレンツと余命1年という婚約者ソフィに焦点をあてたストーリー。

まず絵が美しくそこから入っても十分満足度が高いのですが、47ページと短い中にお互いを思いやる為の優しい嘘だったり無情にも刻々と迫る命のリミットにハラハラさせられたり。過酷な設定にもかかわらず残された時間を精一杯楽しむ2人の姿にどうかこのまま幸せが続きます様にと祈らずにはいられませんでした。

ソフィがまた健気で、身を引く奥ゆかしさがあるかと思えば明朗快活な一面もあって。でもその裏では死に対する恐怖と愛する人の幸せを願いながら。。

ローレンツ宛の手紙はクスッとするやら一気にグッとくるやら。ちょっとヤバかった‥涙腺が、、ここからローレンツターンで、お互いの心情を知ることになるんですが、ソフィはローレンツの思いに気がつかなかったのかな?と。

ユリアナの件やお兄さんの事で相当国内情勢が荒れたであろう痕跡は一切見せない様に収めたんだろうと想像していまいました。
更にソフィの事を思い続けた3年半。
ちゃんと言葉にして、何度も確認しあう姿とあの笑顔が忘れられません!!
まだまだ続きを望んでしまう終わり方ですが、短い中によくぞここまで練られた素敵なストーリーにただただ圧巻でした!
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