このレビューはネタバレを含みます▼
両想いだけど片想いのような、お互いの愛の重さが違うのは苦しいから同じがいい。地位も名誉も財産もある超ハイスペックな攻めは、パートナーもいるのに自由気ままで来るもの拒まずな恋愛をしていて、抱きたい時に抱く相手もいてもう怖いもの知らず。でもそれを承知で攻めと付き合い始める淡々とした受けが、段々と嫉妬と執着を見せ精神的に疲れ壊れていく姿が辛くて悲しかった。成功を掴みシンデレラボーイになっても考えるのは、もっと売れたいという欲望より健気に攻めに会いたい認められたいという希望ばかりで悲しい…。ラストでは潔い受けの行動にスッキリ、攻めのザマァも見れたけど、できるならもっと攻めが受けを追いかけてきて情けなく縋り付いてほしかったかなぁ?
オヤジ年齢に片脚突っ込んで愛が同じ重さになり、まだ好きな歌を歌い聞くという2人が穏やかで落ち着いた関係になれて素敵だなぁと思いました。挿絵の2人が綺麗で素敵でした。