このレビューはネタバレを含みます▼
スピン元を読んでいなくてももちろん読めます。でもスピン元の登場人物が出てくるし、そして何より央志郎の想い人・コバの前作で描かれた同性愛へのノンデリさを知ると央志郎の恋がいかに困難なものであるかがより理解できると思います。
央士郎と稲村は幼い頃からの憧れに似たキラキラした恋を失った、しかし現実的で落ち着きのある愛を手に入れた。そして大切な人との関係性を失わなかった。これが彼らにとってのハッピーエンドだったのだろう。
少し切ないけれど穏やかな作品でした。
星4.6