やぎさん郵便
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やぎさん郵便

草間さかえ

こんがらがった糸が自然と解けていくように

2025年3月23日
「マッチ売り」に続き、1枚の恋文に人生を狂わされた4人の男のお話。
「マッチ売り」とは別の作品ページになっていますが、「やぎさん郵便」としては2巻〜4巻にあたる作品です(実際、9話から始まっています)。自然と惹かれ合った廣瀬と花城CP。そして、初めてを奪われた花城に執着していた拗らせ男の澤と廣瀬に片想いしていた有原CP。こんがらがってぐちゃぐちゃになっていた2組が、収まるところにきちんと収まるまでがじっくりと描かれています。前巻同様に雰囲気は独特でとても素敵ですが、説明がとにかく少なく、その割に登場人物が多いので、相関図が欲しくなりました。そんな図解があれば、もう少しお話の内容が分かりやすくなると思いますが、それぞれの関係性を全部自分で読み解かなくてはいけないので、ぱぱっと簡単に読みたい方には複雑で難しく感じられる気がします。純文学的に行間を読むような、味のある漫画だと思いました。
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