うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
」のレビュー

うつくしい体【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

鹿島こたる

圧倒的美しさ。芸術、美の魔力。

ネタバレ
2025年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい芸術がある国に生まれて良かったと心から思える圧倒的美しさ。日本画の儚くて芯の強い美が思い切り表現されてるな~と感動しました!そこにヨーロッパの美と刺青が加わって繊細な華やかさと耽美さもプラスされている!
泰泉先生のモデルは速水御舟だったんですね。設定資料集ほしいです。夕路の蛾とミチルの炎で「炎舞」なんて粋すぎて一瞬呼吸忘れそうでした。そしてあの黒豹とミチルの絵はまじで実在してほしいです。でっかいのを額にいれてたいして広くもないリビングに飾って圧倒されたい。

ミチルの美の魔力に才能あるアーティストたちが虜になるさまに興奮してしまいました。ルッキズムが批判される世の中ですが圧倒的な美の前にはただひれ伏すしかない。印象的だったのは自分の手を離れたミチルの背中の刺青が完成してその作品をみた泰泉先生が嬉しそうに創作意欲を掻き立てられていたシーン。骨の髄まで芸術家でした。

夕路とミチルの愛はもはや必然だったかな。出会うことが運命。でもエチのたびに背中だいじょぶ?痛くない?ってついつい心配しながら読んでました。そして作者様同様、わたくしもパッツンと切り揃えられた髪が大好きです。それで黒髪美人な受けとくればフェチど真ん中でございます。アート大好き、パッツン黒髪美人大好きな私にとってこの上ないご褒美作品でした。ありがとうございました!!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!