平和の国の島崎へ
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平和の国の島崎へ

瀬下猛/濱田轟天

無邪気さある主人公が良い(2巻既読)

ネタバレ
2025年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ ハードな過去を持つ男の、ハートフルでハードな日々。
無邪気さのある戦闘訓練されたキャラクターはとても切なさがあって良い。
過去もちらちら見せてはくれているものの、それでどうやって生きてきて今日本に戻ってきているのか、という部分は2巻になっても明瞭につながった線が見えている状態ではありません。そういう部分がわかっている方が入り込めるタチなので、これから徐々に明らかになっていくのかもしれないけどペースが遅いな、と感じました。コロニーの位置付けとか公安の監視がどうなってるのかとかが気になる。特に監視人との関係性が……1話目でスマホの位置情報を提供してもらってるけどそんな要求が通るような関係なの?って気になりました。
あとは初読みの作家さんなので、そういう部分をきっちり作り込んでから描くタイプなのかはたまた大雑把に決めてあるものを後から詰めていくタイプなのかがわからないのが不安材料です。様子見。
キャラ背景をそこまで気にしなければ、個々のエピソードは臨場感あるアクションに味のある演出で、おもしろいと思います。
特に印象深かったのは、1巻の3〜4話目。連合赤軍ベースのお話で、こういう決断をしちゃうところがほんと独善的で暴力的でいかんのよね、などとしみじみしました。
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