このレビューはネタバレを含みます▼
素直でかわいそうなナホと、なんか執着してそうなカナ、という構図で、割と好きな組み合わせではあります。
けど、ナホのキャラクターの描き方にモヤモヤが晴れずに脱落です。勘違いの痛々しさと気付きのしんどさが良かったので星3つ。
モヤつくのは、ナホが素直でいい子なのは良いとして、あまりにも幼い描かれ方であること。高校生であの感じでは、なんらかの障碍を疑います。そして、基本的にいい子であるので、クラスでの扱いがなんか微妙……友達くらいいそうな気がするんですが。ナホを「かわいそう」な状態に持っていきたい作者の意図が強くて納得のいかない感じの描かれ方でした。
あと、これは絵柄と趣味の都合なんですけど、ナホの見た目が外見的にかわいい……。確かにカナとかの派手な感じとは違うんだけど、黒目がちでちょっと小柄で、愛され系のかわいさがありません?読みながらナホが自分のことをかわいくないって言うたびに、「いやタイプが違うだけでかなりかわいいよ?」って心で励ましちゃった。
そしてナホのあの勘違いは、小学校高学年や中学生の時に誰かから指摘される気がするし、指摘されていたら気付けた素直さがある……設定が中学生だったら良かったかもしれません。けどそれだとBLコンプラ的にエロに行けないからダメだったのかな。