完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
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完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる

綾北まご/冬月光輝/昌未

雰囲気がカジュアルすぎて脱落(1巻のみ)

ネタバレ
2025年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ そもそも、有能な「聖女」を手放すというのが、国家としてあまりに無能すぎるんじゃないか……とは思う。
タイトルからある程度国家が無能であることは予測できたとはいえ、これが第二王子の独断で実行されたと仮定してもそれが実行できちゃう時点で国家としてはもう……主人公はがんばってて成果も挙げてるのに、国民からの扱いが「作者の都合的に」ひどい。
隣国に行ったらものすごく歓待されて、誰も表情の冷たさを気にすることもない。かなりのご都合感がありました。
妹が姉を慕っているのが個人的な趣味一致ポイントで良いんですが、あれだけ慕っているのであれば、妹からダダ漏れる「お姉様大好き」感によって、国民からの姉への感情にも良い方に影響しそう……と、いろいろ違和感があったのですが。
脱落の決定打は実はそこではなくて、
《貴族階級の妹が尊敬する姉のことを「姉さん」と呼ぶ》
ここがいけませんでした。
貴族のご令嬢が!姉のことを呼ぶなら!「お姉様」じゃろがーーーい!!!(個人の趣味です)
隣国の王子も聖女に対して言葉遣いが軽い。貴族階級描写には丁寧さであるとか格式であるとか、たとえ「なんちゃって貴族言葉」になってしまっていても作り手側にそういった意識があってほしいです。
貴族という存在をカジュアルに扱いすぎな雰囲気で、自分には合わないと判断、脱落です。
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