このレビューはネタバレを含みます▼
お布団×ニンゲンのBL!?一体どういうこと…!?と混乱しつつも気になりすぎて拝読。
あれ…、何かすごく面白いです。主人公は普通の会社員の綿上くん。そして気になるお布団についてなんですが、それがただのお布団ではない。自力で動けるし会話もできる(イケボ)。聞くところによると、付喪神になったばかりだそう。
綿上くんが小さい頃から使っていた、おばあちゃんの思い出が詰まったお布団。彼(?)とのギャグっぽいやりとりから始まり、描かれるのは綿上くんの学生時代の辛い過去。
そして何も悪くないおばあちゃんへ一方的に暴言を吐くくだりで、不意打ちを食らった私は泣いてしまった…。おばあちゃん優しすぎて涙腺崩壊。
お布団さんは、ずっと後悔の念を抱いていた綿上くんを側で見守り続けてきたんですね…。
綿上くんから“掛布さん”という名をもらったお布団さん、何と人間バージョンにも変身可能。
それがとんでもない美青年です。長髪で長身、おまけに筋肉質。それでいて口調はとっても奥ゆかしくて品がある。これは萌えないわけがない!
でもお布団バージョンも、三つ指ついた姿(?)が何だか割烹着を着てるみたいで可愛い…。
ギャグが織り交ぜられながら、綿上くんと掛布さんの日常が穏やかに緩やかに進んでいきます。お相手がお布団(の付喪神)、こんなBL作品もあるんだなぁ…。