このレビューはネタバレを含みます▼
軍物大好き!こちらのご本は検索でお目にかかりました。
二つのお話が収録されていますが、やはり表題作が好きです。第二次世界大戦のさなか、南方の戦地での陸軍軍曹×軍医のお話。筋肉質で体格の良い大人の男がすごく好みなので、木崎軍曹はドンピシャでした。
自分の祖父が戦時中は木崎軍曹と同様に陸軍軍曹でして、軍服や階級章が白黒写真の中の祖父と一緒!と、軍服オタクな私はヘンな所に着目してしまったり…。
じぃちゃんも部下から“○○軍曹殿”って呼ばれてたんだろうか?などと思い巡らせてみたり、時折横道にそれていました(爆)💧
物語が始まるのは戦後。復員して町医者をしている三園の、戦時中の回想から展開していきます。かつて陸軍所属の軍医だった彼は、南方の戦地に従軍した際、そこで木崎軍曹と運命の出逢いを果たしたのです。
お話の導入部分はどこか不穏な空気を醸し出しており、戦場の様子も目を背けたくなるような描写。戦争物であるし、やはり悲恋なのか…、と思ったけれど。
意外にもハッピーエンドでした(泣)!良かった…😢
作画は今風ではないけれどレトロな美しさ。雰囲気ある耽美な絵柄が、ストーリーにとてもよく合っていると思います。