能美先輩の弁明
」のレビュー

能美先輩の弁明

大麦こあら

魂が呼応している

ネタバレ
2025年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さんにどハマりしておりますがこの作品は読後の多幸感が半端ない。
世間的にはクズでも(失礼)正孝の秘めたるコンプレックスを鮮やかに崩壊させて一途な感情を習得させた瑛人の破壊力ある嫉妬と間接的な熱情。
人間として生きた先に辿り着いた愛恋に性別を用意しないといけないのかと、ふと自分も立ち止まるほどには彼ら2人の関係性はまばゆい。
行為後に哲学を吸収している(読書する)正孝は欲望から離脱し賢者タイムに何か大きなものを得ているのだろう。

作品の本質を、作家の意図を掴もうとしても深すぎてもう感覚でしか得られない、結果泣きながら読んでしまうほどには奥行きが深く心を揺さぶられる作品です。

ここまでレビュー?を書いて単話の方にもレビューを書いていることを思い出しました。
それくらい夢中になれる作品です。
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