このレビューはネタバレを含みます▼
こちらもアニメイトで目について。
電子未読が3桁になっているというのに…買ってしまいました。
主人公のキイチが傷を抱えていることはわかる。
哲平がキイチを好きなこともわかる。
侵食してくる哲平に戸惑いながらも追い出さないキイチの気持ちは、キイチはわからない。
そんなところから、出会いやキイチの傷の一端から自暴自棄になっていたことは、下巻を読まないとわからない。
上巻は、空虚感を抱えながら明るく適応しているキイチの姿が描かれていて、花屋のメンバーの騒がしさが象徴しているような。下巻には、殆ど花屋メンバーはでてこない。
眩しすぎる哲平。受け入れるのに時間がかかったキイチ。
個人的な罪悪感と不信感が邪魔をする。
深海に沈み込んでしまえば、水から上がったときに息ができるようになるのだろう。
人間て面倒で愛しい存在だ。
哲平を愛する準備はできたようだ。