憧れの古き良き時代





2025年5月1日
昭和初期と言うと、まさに自分の祖父母が若かりし時代。
祖父の書斎の整理で古くてボロいアルバムを数冊見つけ、いつの物かと開いてみると、何と戦前!
モノクロ写真には詰め襟&学帽姿の祖父、セーラー服や着物姿の祖母。背景の看板の文字は右読み、漢字は今では使われない旧字体…。
私にとってのお宝発見~!それを目にした瞬間から、もう頭の中は古き良き時代にタイムスリップ。ノスタルジックな世界にどっぷり浸りたくなり、こちらの作品を手に取りました。
14歳のハナちゃんが、翻訳家の令子先生の女中さんになるところから物語は始まります。富裕層だけでなく、一般家庭でも女中さんがいることが珍しくなかったとは初めて知ってびっくり。
絵柄は時代背景によく合っていて、ほんのりレトロで心が落ち着くような作画。ハナちゃんのふっくらした頬が何とも可愛らしい。
そんな幼さでもシゴデキな彼女。当時の女性は、年若くても身の回りのことは全て自分で出来て当たり前。ズボラな私は穴があったら入りたい…。
雇い主の令子先生はお母さんのように優しくて、ハナちゃんとのやりとりを見ているだけで口元が緩んでしまう。また意地悪な人が登場しないので、安心して読み進めることができます。
昭和初期のゆったりした日々が穏やかに過ぎていく本作。すごくありきたりな言い方ですが、物はなくとも心はとても豊かだった時代。それほど遠くない昔に憧憬し、少し羨ましいなと思いを巡らすこともよくあります。
登場人物たちの丁寧な暮らしが、スーッと心に染み渡る作品でした。
祖父の書斎の整理で古くてボロいアルバムを数冊見つけ、いつの物かと開いてみると、何と戦前!
モノクロ写真には詰め襟&学帽姿の祖父、セーラー服や着物姿の祖母。背景の看板の文字は右読み、漢字は今では使われない旧字体…。
私にとってのお宝発見~!それを目にした瞬間から、もう頭の中は古き良き時代にタイムスリップ。ノスタルジックな世界にどっぷり浸りたくなり、こちらの作品を手に取りました。
14歳のハナちゃんが、翻訳家の令子先生の女中さんになるところから物語は始まります。富裕層だけでなく、一般家庭でも女中さんがいることが珍しくなかったとは初めて知ってびっくり。
絵柄は時代背景によく合っていて、ほんのりレトロで心が落ち着くような作画。ハナちゃんのふっくらした頬が何とも可愛らしい。
そんな幼さでもシゴデキな彼女。当時の女性は、年若くても身の回りのことは全て自分で出来て当たり前。ズボラな私は穴があったら入りたい…。
雇い主の令子先生はお母さんのように優しくて、ハナちゃんとのやりとりを見ているだけで口元が緩んでしまう。また意地悪な人が登場しないので、安心して読み進めることができます。
昭和初期のゆったりした日々が穏やかに過ぎていく本作。すごくありきたりな言い方ですが、物はなくとも心はとても豊かだった時代。それほど遠くない昔に憧憬し、少し羨ましいなと思いを巡らすこともよくあります。
登場人物たちの丁寧な暮らしが、スーッと心に染み渡る作品でした。

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