人魚泡沫奇譚
」のレビュー

人魚泡沫奇譚

UMIN

人魚の神々しい美しさと禍々しさ。

ネタバレ
2025年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人魚という生き物が、美しく、かつ、禍々しく描かれている。

特に始まりの物語【可惜夜の月】が良かった。漣をこよなく愛していたように見えた親王が、ただ一人の男の出現によって嫉妬し常軌を逸してしまう姿は人間の業そのもの。でもそれが全て裏目に出て、結局は人魚の番である朔を覚醒させているという因果も良い。
あと目玉を喰らわせるという人魚と人の契り方、明らかに修羅の道を選ぶ覚悟を問うてる最強のプロポーズ過ぎる。
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