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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

レビュー数12

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シーモア島
ベストアンサー75件
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投稿レビュー
  • せつないプレゼント

    ベティ・ニールズ/荻丸雅子

    丸眼鏡ヒロインが可愛かった〜好き💕
    2025年4月28日
    これまた年の差ハーレクイン王道中の王道、ヒロインと後見人のパターンです。いや〜ヒロインがちょいダサ、でもナチュラルシゴデキなのが好感度大で可愛いかった〜。後見人は自分が鬱陶しがられてると思ってるのでそこのすれ違いを楽しめる作品です。残念なのはコミックスなのでやや駆け足感があること。という事で是非原作も読んでみたい。

    『そもそもわたしはお金持ちですし…』とやんわり報酬を辞退するヒロインちゃんのシゴデキぶりには、私まできゅーん💕となりました。
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  • サンライズ・ヒル

    ベティ・ニールズ/葛城しずく

    最後まで丁寧な口調の穏やかな2人。
    ネタバレ
    2025年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 年代でいけば昭和くらいの話でしょうか。そのため古風で今どきじゃない感じがしっくりきました。都会的で目元が涼やかなオリバーと、ちょっと田舎くさいけど陶器のような肌の若々しいビアトリス。その2人がお互い最後の最後まで丁寧な口調で会話するのがなんとも上品でステキ。年の差ハーレクイン王道中の王道、大好きな設定でございました。

    ※でもあれだね、オリバーはあれだけ暗躍するくらいなら先に好きだと告白すれば良かったのにね…。
    あと賢い妹ちゃんがgoodでした。
  • 父の愛人 【電子限定特典付き】

    塩味ちる

    タイトルがスキャンダラス!
    ネタバレ
    2025年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊買い不可避の塩味ちる先生!さすがの高レビュー作品でした。

    まず童顔の家政夫は脱いだら肉厚ミケランジェロだし、クールな父は見掛け倒しで実は恋愛初心者🔰だし、「息子が横恋慕でもすんのか〜❓」とドキドキしてたら可愛い恋人連れて帰る超いい子だったしで、タイトルのスキャンダラスさに色々毒気を抜かれながら最後まで楽しく読みました。

    でもガチムチ家政夫のあざとエプロンとパツパツジーンズもさることながら(これが女なら絶対狙ってるよね…)、私のイチオシは四十路の男が遅すぎた初恋に少年のように手を焼いたり、キスの衝動が抑えられなかったり、ホテルで待ての出来ない犬のごとくじりじりとおねだりする姿が、青春を謳歌してるようで大変よろしいかと💮
  • トマトイプーのリコピン

    大石浩二

    可愛いプーの世知辛いピン!
    2025年4月23日
    表紙は◯ンリオ並みに可愛いのにページをめくると嗚呼世知辛い。ひと息ついて表紙を見ると嗚呼やっぱり可愛い❤️

    時事ネタが◯イツ🎙並みにポンポンと軽快に出てくるかと思えば、◯ンクシーの風刺画🕊のようにブラックで致死量に刺さる。この先生は少女の心を持ちながら、人間を冷静に見ていじり倒していらっしゃる。そのバランス感覚たるや、もはや神◯ンティライミ。
  • 初夜 「初恋」番外編

    一樹らい

    2人の『初夜』は誰も見てはならぬ。
    2025年4月21日
    だって『初恋』の2人の『初夜』ですよ!そんなもん読者だからといって、300pt払ったからといって、軽々に見てはいけないわ!ええ、絶対に。まぁでもちょっとならいいかしら…。指の隙間から薄目で耳だけダンボになってさ…と、そんな気持ちで読みました、はい。

    やっぱり一樹先生って、一面じゃなく多面で見た人間の人物描写が上手くて痺れました。
  • スイート・ナイトメア

    イイモ

    スイートなナイトメアにメロメロよ。
    2025年4月20日
    インキュバスは程良いおじさん味が良いし、獄卒は変化した時の雄味に鼻血ブーだし、吸血鬼は優雅な見た目とズボラな中身のギャップが楽しいわで、イイモ流スイートなナイトメア達のなんと魅力的なことよ!

    特に良かったのはバンピール。完璧でないものの美しさ。永遠でないものの儚さ。力で繋がることを望まない優しさ。何より異端を認め合い尊重出来る姿勢、そこにバンピールの誇りを感じました。

    人間に多様性があるように、ナイトメアにも多様性がある世界がステキだと思うのよ✨
  • おくりワンちゃんっ【単行本版】

    貝柱

    色々ぶっ飛んでるが、まぁ美大生だしね…
    ネタバレ
    2025年4月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受け攻めの意外性とか、最初にクズっぽかった奴の純情だとか、良い意味で軽やかに裏切られる感じが小気味良い。とくに掴みどころのない迫くんが先輩を最後まで守ってる姿には並々ならぬ漢気を感じて心底カッコいいと思いました。多少ぶっ飛んだ設定も「まぁ美大生だし…有るかな!」と勢いで読めるのも面白い。

    あと、やっぱり人生で大事なのは同性でも異性でもいいからなんでも話せる友達が側にいるって事だよなぁとしみじみ。ということでなんちゃんが影の功労者で実質優勝🏆です。
  • 災厄にして惑わず

    嶋二

    家族になろ〜うよ〜
    ネタバレ
    2025年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻はそこそこ…という感じでしたが、2、3巻と加速度がついて面白くなりました。BLより重きを置いているのが【家族】と【人間関係】のお話。とくに門ちゃんのお母さんとの対峙には泣かされました。結局親が望むのは孫の誕生じゃなくて、シンプルに子の幸せなんだなと。40代男性の話であったため親世代は60代くらい。それはもう確かに達観してもいい年頃だよね。

    嶋二先生による年齢層高めのボーイズラブ。四十路の男たちのこっぱずかしい恋愛と、責任の取り方が、まさに【愛と誠】なんです。読めて良かったです。
  • 波うららかに、めおと日和

    西香はち

    ウブいって正義だな…
    2025年4月12日
    ときどきこういう漫画が無性に読みたくなるお年頃なんですよ。なんていうかもう自分には二度と味わえないウブさ…というか、恥ずかしいときに頬染める仕草というか、無垢であるところから全てを知って得る人の悦びとか…愛情を分け合うことの美しさとかね。

    旦那が海軍であるがゆえに、2人の関係性は放置プレイ(?)をはさみながら蝸牛のやうにゆっくりと進んでいきます。ゆっくりでいいんだよ。ゆっくりがいいんだよ、と思える関係性が素敵でした。

    あと海軍さんの暗号のような台詞が、ニューウェーブを我流で楽しんでる感じがしてなんとも粋だなぁと思いました。そしてこういう当時の細かい設定が物語を一層面白くしてると思いました。
  • タケヤブヤケタ

    草間さかえ

    火事怖いわ子鹿🦌
    ネタバレ
    2025年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊なのに読み応えありました。若者が日記をたよりに先祖のルーツを遡る趣向も物語に幅を持たせてます。

    大正の世、消防がまだ火消しの名残を色濃く残す時代に、自分の生い立ちに向き合う主人公とその仲間たちの、消火や救命にかける情熱がカッコイイ。その中でも断然カッコ良かったのはイセタツ。(イセタツ絶対君子ちゃん好きだったよね。少なくとも弁当を捨てるくらいには…)その辺をわざわざ深掘りしないのは草間流。おそらく両想いだろうからの別離と出逢いを経て、現代へと続いていく、人の縁を感じる作品です。

    なお、本編に子鹿は一切出てきません🖐️
  • 頂き!成り上がり飯 新装版

    奥嶋ひろまさ

    新装版、おめでとうございます㊗️
    ネタバレ
    2025年4月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『ババンバ〜』もよろしいけど私はこちらを全力で推したい。
    本編は拳と血飛沫が飛び交い、かつ手作り弁当も飛び交う…というシュールなギャグ満載でゲラゲラ笑えるんですが、ほんの少しの男の友情とか先輩後輩間の思いやりだとかが、膝カックンレベルで急に襲ってきてキュンとくるんです。「もう弁当はそこそこに今からこれBLにしてくれないかなぁ。奥嶋先生絶対してくれないよなぁ~。」と思ってました。

    が!

    新装版に生まれ変わって、続編も決まっただと…?今度こそ、今度こそ、私の推しカプを全力で推すときが来るのかもしれない…いや来ないかもしれない…。
    ちなみに私の推しカプはあっくんとケニーです!㊗️
  • 極楽長屋 新装版

    崗田屋愉一

    シリーズ化してほしい長屋モノ。
    ネタバレ
    2025年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私、江戸モノの中でも長屋モノが一番好きなんです。それも様子のおかしい怪しい輩がうじゃうじゃ集まってくる長屋モノが。なのでこの作品は好み中の好みと言えます。頁をめくるそばから江戸の情緒と生活臭の漂う臨場感。崗田屋先生ってきっと江戸からタイムスリップしてきた町人に違いないよ。
    1話目の大工の話は夫婦の話で尚且つ親子の話。2話目は同心の話。正義を貫く事の難しさと、最後の最後で正義に目を瞑り、ただ一人のためだけに生きることを選んだ同心の笑顔に胃の腑がキューンとなって魂を抜かれました。

    …てやんでえ、こんな純愛には弱いんだよ…
  • 南くんの妄想カレシ【コミックス版】

    おかき

    南くんは妄想界のシンデレラ!
    ネタバレ
    2025年3月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は妄想好きに悪い奴はいないと思ってます。南くんはそんな妄想界のプロフェッショナルにして選ばれたシンデレラでした。
    奥義は【妄想以外の事はワタシなんも知らない…✨】です。この純粋なウブさがタッキー王子を魅了したのだと思われます。
    面白さがななめ上の良作品。妄想から現実に引き戻される時の南くんの顔芸と、妄想に戻る時に舞う薔薇の花びら🌹に毎回笑わせていただきました〜。満足です。

    ※アレですよね。黒江と浪川の話はセルフ妄想で楽しめ!ってことですよね?
  • うそつきあくま

    雁須磨子

    陰キャ同士のウジウジBLだからこそ刺さる
    ネタバレ
    2025年3月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語が面白いのは皆さんのレビュー評価で充分分かってましたが、それでも心底びっくりしたのは、風呂にも入ってないような疲労困憊の無精髭のおっさんに庇護欲を掻き立てられ、あまつさえきゅんとしてしまったことにあります(宇郷、お前の事だよ。)そして辛く長い時間を経てやっとたどり着いたラストシーンの引際と余韻の妙。無駄なものは一切描かない雁須磨子流の美学を感じました。とんでもなく良いBLです。
  • 「うついくん、」

    ダム穴

    芸術家を恋人に持つムズカシサ
    ネタバレ
    2025年3月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 宇津井くんのような見た目の人はほぼヤンキーと思われがちだけど、実はそうでもなく生粋の芸術家である場合があります。そして一般的に芸術家と同じ家で共に暮らすことにはムズカシサが伴うと思う。宇津井くんにしても幸にしても、2人か愛し合ってることには変わりないんだけど、共に暮らすってある意味妥協することだから、芸術家には通用しないんだよな。幸がもっと鈍い人ならば上手くいったのかな。その辺の微妙なズレが大きな亀裂を生んでいく様子がリアルに描かれてて惹き込まれました。

    ※個人的に学生服を着てピアスがっちがちの宇津井くん、めっちゃヘキでございました。
  • 后と河

    山中ヒコ

    無愛想執着攻めを冠する皇帝、圧勝。
    2025年3月22日
    最初から絶対的な安心感を持って読んでましたが、スーハースーハー呼吸を整えねばレビュー出来ないほど素晴らしい作品でございました。無愛想執着攻めがヘキなんですが、その想像を軽く超える皇帝の気品だとか頑固さだとかニコリともしない振る舞いだとか、私の好きピ要素がてんこ盛り過ぎて…スーハースーハー。(誰か酸素を!)

    2巻は陛下のご尊顔をいち早く拝謁したいがため新刊で買っちゃうZO!
  • 恋とパンプアップ

    松島叶杷

    これは良いオノマトペ作品!
    ネタバレ
    2025年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 風俗のプロなのに大型犬の無邪気さを併せ持つ攻めって最強!ほんで鍛え抜かれた体躯を隠し持つ全方向好青年の受けってこれまた最高!久々にBL読んで興奮して色々パンプアップしたよね!(はいどうどう🐴)あと2人の心の声ダダ漏れの手書きの文字がまたいいの〜。遠慮がちなちっちゃい文字なのに愛が詰まってるのよ…むせかえるような愛が。

    読み切り「白鳥社長のお気に入り」
    こちらの作品はdom/sub苦手な人、もしくはdom/subに飽きてる人がすーっぽりハマって窒息しそうな沼でした。(ちなみに私はハンカチで窒息。)お気をつけあそばせ。
  • 彗星少年

    ツブキ

    純文学とBLの融合
    2025年3月20日
    いやそこまで言ったら言い過ぎかもしれませんが、活字で始まる冒頭と、いつものツブキ先生らしいサバサバと明るい漫画が沿うように融合して、ちょっと他に類を見ないBL作品となっております。読後の今「あれ、私は純文学を読んだの?BLを読んだの?」と、煙にまかれながら心地よく佇んでいるところです。
  • 邪神の弁当屋さん

    イシコ

    かわいい絵柄にゆめゆめ油断なされるな…
    2025年3月16日
    めちゃくちゃ面白いです。善でも悪でも一括りに神様と呼ばれるカーストのてっぺんに座す存在が地上に降りた時、我々人間の知見を手に入れる事が出来るのかどうか。人間の知見を手に入れた神は、果たして神と呼べるのかどうか…と。今のところ神様の生きる知恵が全てお弁当に集約されているのもほのぼの面白い。謎がいっぱいで2巻も楽しみ。

    ※ひとつだけ最初の謎が解明。それはチュンちゃんの太ましい脚の謎。なるほどかわいい。
  • ごちそうは黄昏の帰り道

    志村志保子

    主人公の心情が丁寧に描かれてて良い!
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 婚約破棄した女とされた男がおっかなびっくり近付いていくストーリー。でもただの薄っぺらい恋愛モノではなく、おのおのの心情や背景や人間関係がしっかりと描かれてます。特に、最初からキャラが光ってたお母さんですが、番外編で親心が回収されたのが素敵でした。あとましろさんに言いたい事がある。そろそろ大家さんを名前で呼んであげてほしい…。(デレた大家さん見たかったなぁ)

    ※短編【ベンチの貘】これもすごい良い!誰もがないものねだりで愛しいのです。
  • ゴハン?おふろ?それとも××?

    すずはらりつ

    待て待て待てーい!
    ネタバレ
    2025年3月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以下ネタバレ強。旦那が性欲つよつよなのに妻を選ぶ理由が処女でウブであることだと…。なんて、なんて、業が深い旦那だよ~。調教する気満々やないかーい。ちょっと下劣な旦那だなぁと思ったけど、奥さんが幸せそうなのでまぁいいや。新婚さんの甘い雰囲気を楽しめます。
  • ホストと社畜

    河尻みつる

    正反対のビジュアルの2人が寄り添うの最高
    ネタバレ
    2025年3月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 早朝の一瞬だけ交わる2人の朝ごはん風景。隣に座ってても話を交わしてても名前も知らないこの関係性が尊い。(出来ればずうっと名前を知らないままでいて欲しいとさえ思ってるよ…)ビジュアルは正反対でも根っこの人間性が似ているのか2人は綺麗に共鳴し、知らない間に影響を与え合い、お互いの良い指針となってるんですよね。読んでて楽しい作品です。
  • 小僧の寿し

    勝田文

    お寿司から鴨鍋まで〜短編詰め合わせ。
    2025年3月8日
    幸せって王道じゃなくて、道からズレたとこにそっと置いてあったりするから、大事なのは幸せを感じる自分のアンテナなんだよね。まるで小僧の握った美味しいお寿司みたいに。大好きな勝田文作品がまた一つ増えました。【クリスマスキャロル】結末が分かっててもじんわり泣けたのは勝田先生の漫画力のおかげだと思います。良い短編集でした。
  • 『行方不明。』【単行本版】

    kanipan

    不安を払拭したい2人の情事が見所です。
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大抵のことはやってやってやりまくる事で忘れられるけど、殺人だけは忘れられないよなぁ。亮の想いの重さ、楓の小心者であるが故の優しさが、凹凸でぴったりハマって抜けない感じがとても良い。あとタイトルが逃避行でなくて『行方不明。』たとえ一緒に逃げてても心から安心出来ていない2人の気持ちを表していると思います。
  • キスはしたけど友達だよな!?

    原ペ~ニョ

    ノンケのケンカップル最高!
    2025年2月22日
    恋愛対象外からいきなり対象そのものになってしまった男たちの戸惑いと葛藤。それを隠そうとするあまりケンカしてしまうノンケの2人…。あまりにも尊い。そして表情が良い。「俺たち友達だよな!?」と確認してる時点でもう半分堕ちてますよ…と、隣にいたら助言してさしあげたい。単話買い不可避。
  • マシュマロおっぱい召し上がれ 【短編】

    佐藤雪

    1巻だけでも面白いよ!
    ネタバレ
    2025年2月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ短編3作品ですが、1巻だけでも読めて1巻が一番面白かったです。2、3巻はお楽しみ回って感じかな。なかんづく椎名くんの自然体で男前な格好良さが際立ってます。部長もカッコいいけど、安易な三角関係にならないのも好き。
  • ジンガイさんとニンゲンくん

    あさがお

    食物連鎖を超えた恋!
    2025年2月21日
    普通のBLの人外さんとはひと味もふた味も違う。この気持ち悪い寄りのビジュアルで何故BLをやろうとしたのか、純愛をテーマにしたのか、作者様に聞いてみたい気がします。圧倒的ヒトデナイ感のあるジンガイさんですがヒト以上に繊細だし、さらっと主食を食べてる姿が、この恋が食物連鎖を超えたスケールのデカい恋である事を教えてくれています。
  • Say,good-bye

    中野純子

    泣くほどに好きな作風。
    ネタバレ
    2025年2月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 重いのにちゃんと透明感があるこの作風をなんと呼べばいいのか。とにかく魅了されました。【アタシに愛を!】昔不倫は文化だと言った人がいましたが、実は私もそう思ってます。だってこんな作品ができあがるんだもん。漫然とすごしていた一郎の変化に愛のはじまりを感じます。【盛春少年】悶えました。義兄弟からの怒涛の展開がたまらん良い。裕ちゃんがみのるに出した三つの選択肢、この時の裕ちゃんのなりふり構わぬ男振りが最高じゃないか。だからこそその後に続くラストシーンの苦しさといったらない。
  • ヤングダイヤル ―少年事件第零課―

    朱村咲

    最高にキャラが立ってます!
    2025年2月1日
    1巻を読んだらキャラ立ち最高に好みで即買い!脇キャラのコウモリさんと池田ラフィーを強く推すなり笑!雑な部分もあるけどただのコメディで終わらせず、ちゃんと今の世相を反映して問題点を突いた作品になってます。作品のキーがダイヤル電話というのもなんかしみじみと良き。でも4巻で完結予定らしいです。寂しいので白湯でも飲むか…。
  • 東京鎌鼬

    岡田索雲

    すべて世はこともなし、夫婦よきかな。
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作者様はおそらく男性で、一見男性へのアンチテーゼのような作品なんですが、よく読むと妻の悪い部分も見えてくる。夫に相談はしないし、夫のアイデンティティである鎌はいらないと決めつけてるし、最後には夫の大事なモノさえ切り捨てて知らんぷり。そんな男女でも押したり引いたり、良し悪しのバランスをとりながら夫婦として共に生きていくことが出来るんです。だから2人同じ家に帰っていくんですね。それはまるですべて世はこともなし、夫婦よきかな、の世界。
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  • 忍耐サトリくん

    岡田索雲

    立派な先生だと思います…
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生徒に人気があって教育熱心な若い先生の頭の中はアレでいっぱいなんだなぁ。先生の無表情な眼鏡の奥で、いつも剥き出しで猛ってるモノの正体を考えると、人間って難儀な生き物よとひとしきり考えさせられたり、同時にちゃんと一線を引いて社会的動物として生きる先生に共感してみたり。(タイトルはオマージュですかね、秀逸です)
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  • ようきなやつら

    岡田索雲

    妖気なやつら。
    2025年1月28日
    鎌鼬を試読して訳の分からない魅力に抗えず購入。正直とても怖い作品でした。どこかアンニュイでユーモラスな妖怪キャラたちが、現代社会における人権問題を物の見事に浮き彫りにしていきます。人間の本質の弱さとふてぶてしさ、とりわけ子供を産めない男たちの弱さとふてぶてしさが描かれている作品だと思います。『峯落』には女性なら誰しも感じた事のある不条理が分かりやすく描かれてます。個人的に爆笑したのは『忍耐サトリくん』この先生、いろいろ忍びすぎ笑。
  • 番長! 神絵師コイツです!【単行本版】【シーモア限定特典付き】

    キヨヤス理解

    この面白さ理解。
    2025年1月25日
    特別話が面白いとか絵が達者というのとはおそらく違うけど、とにかく漫画が上手い!読んでて楽しい!2人の日常の距離が近すぎて萌える!(番長、司を顎のせにしてはいけません!)司の表情のバリエーション多すぎ!コロコロしたデフォ絵が出てくるたびに可愛くて吹く!2人の本気のケンカシーンに白熱!ベストスーツの似合うオヤジ無駄にカッコイイ!といった感じでページをめくる手が止まらない作品でございました。あー面白かった。
  • エマ

    森薫

    ブリティッシュロマンスをじっくり堪能。
    2025年1月24日
    初めての森作品でしたがこの作品、脇役という概念がない笑!主役はもちろんエマとウィリアムなんだけど、ずっと2人の主観で描かれるのではなく、脇役それぞれの立場から見た主人公たちへの想いが丁寧に描かれている。だから物語の視点が多く、すそ野の広い作品となってます。そこが面白かった。8~10巻は番外編になってて、本編7巻分の集大成。ここまで脇役を生かして主役を魅せていく漫画は珍しいんじゃないかな。おかげでブリティッシュロマンスをじっくり堪能出来ました。森先生凄い。
  • 青い春を売る教室

    yoha

    現代版『日本昔ばなし』のBL話。
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 目標は立派なんだけど方法は犯罪。この構図がインモラルで、その解離により若者たちが少しずつ常識を手放していく様子が哀れ。でもその哀れさが心底面白いと感じる、これは私の心の闇。自分の闇を突きつけられたようにも思う作品で、読者でさえも倫理観を正気に保つのが難しい作品とも言えます。だってユーモアと自然への敬愛と快楽がうまく共存しているから。ちなみに1番好きなキャラ、もしくは1番自分に近いキャラだと思うのはもちろん小山内君。
  • ジュリア、君の瞳

    キャロル・バック/高山繭

    高山繭先生の描く男性は魅力的よ。
    ネタバレ
    2025年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は大の男が好きな人を相手に堰を切ったように弱音を吐くシーンが大好物なのですが、この作品にはそれがあって萌えまくりました。でもひとつだけ敢えていうなら、視力が戻らなくても寄り添う2人が見たかったです。とってつけたように視力が回復したご都合主義だけが残念。まあそれがハーレクインなのだけど。
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  • 渚 ~河野別荘地短編集~

    河野別荘地

    現代社会にあるかもしれないファンタジー。
    ネタバレ
    2025年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人間色々なコトに気付かず過ごす事って楽しく生きるうえで結構大事だと思うのよ。『旬』二股している大学生が悪者として描かれないとこが良い。こういう情けない男の不義を見抜いてあっさり捨てられる女達も良い。総じて男と女が程よくだらしないのが良い。『渚』久しぶりに続きが気になってしまう短編でした。渚の倫理感と死生観が人間と違うのに、そこをオブラートに包んではっきりさせないまま一緒にいようとする男、お前これから切ないぞ。
  • プリンセスメゾン

    池辺葵

    まるでちぎり絵のような風情。
    2025年1月16日
    都会に生きる女性のしがらみや営みが、ビルディングの無機質さとは対象的な、ちぎり絵のような風情のある絵で描かれてるのが印象的。オムニバスで描かれる女性達が交差して関わり合う距離感が心地よい。もう肉親のがんじがらめの絆なんて、都会では必要とされてないんじゃないかと淋しく思う一方、それ以上にその淋しさも背負って生きる女性達の覚悟をそっと応援したくなります。
    いいね
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  • しゃべれども しゃべれども

    勝田文/佐藤多佳子

    落語知らなくても面白い!
    2025年1月11日
    上手くしゃべれて自分の言いたいことを相手にきちんと伝えられる人は読んでも面白くないかも。でも人に気持ちを伝えるコトが不得手な人は読みながら泣けてくると思う。私は泣けた。上手くしゃべれなくていいんだって、一生懸命自分なりにしゃべればそれでいいんだって、そうやって見守ってくれてる人が必ずいるんだって、思えたから。
  • 165185

    野良おばけ

    モダモダドキドキラブストーリー。
    2025年1月10日
    身長差も性別も越えてお付き合いを始めた男2人の、まるで初恋のようにゆっくり進展するラブストーリー。大学生、男2人のモダモダとドキドキがピュア過ぎるし、一瞬の2人の表情に身悶えて息苦しくなるほどです。あと、同性を恋人、異性を友達、と堂々と言える世界が最高だと思う。
  • 田舎の美少年

    右野マコ

    生粋の田舎ならこんな少年いるかもな…
    2025年1月10日
    美少年の定義って美しさ以上に大事なのは少年性なんですよ〜。自分の事を少しも美しいと思っていない無邪気な少年性なんですよ〜。自分の顔面の価値に全く気付いてないところに一番価値があるんですよ〜。田舎で育まれた伊田君の澄み切った心根が、顔面より更に美しく見えるのが良かったです〜。今倉君はナイスサポート〜!
    いいね
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  • 愛すべき娘たち

    よしながふみ

    娘を一人の女性として育てていくコト。
    2025年1月9日
    学校の先生は教育のプロだけど、世の母親は皆、教育の素人。それが子を育てようとする時には、我が母を手本、あるいは反面教師にして子供を育てるしかないのだよ。母は犠牲にするものの大きさで、その愛情を測られる哀しい生き物でもありますね。我が身とよく似た分身でありながら、娘を一人の女として育てあげる事の難しさを、よくぞ漫画にしてくれたものよと、感嘆の吐息が漏れました。娘を一人の女性として認めたところで母の子育ては終わり、娘は母が一人の女性なのだと気付くことで自立が始まるのだと思います。
  • 【電子限定特典付】落とし前つけてもらいます

    山田まりお

    ほくろのかわいい○○○ちゃん。
    2025年1月8日
    最初から最後までゲラゲラ笑って楽しく読みました。コメディ色の強いヤクザBLです。気に入ったのは朔のキャラで、黙ってたらイケメンヤクザなのに、中身はガチファンシー系のただのおとぼけさん。このギャップに善条さんも読者も見事にハマってしまいます。限定書き下ろしもオンオフの顔面の差が最高。ほくろのある○○○ちゃんの胡散臭い笑顔も良き。
  • いたずらごころ【デジタル版限定おまけ付き】

    えーすけ

    0円『シルエット』のレビュー
    2025年1月7日
    エロは所謂普通の、いや普通より若干貧乏臭くて疲労感のある男のエロが最高なんだよなぁ。この先生分かっていらっしゃる。スピード感と切迫感、制御不能になっていく本能、緩急のある雄味を堪能出来ます。上手い。
  • 日陰に迷う

    なまえ れんらく

    0円『せがきの座敷』のレビュー
    2024年12月23日
    圧倒的筆致が持つ臨場感と説得力で描かれるインモラル作品!不衛生な地下で営まれる猥褻行為。少女のあまりにも子供らしい仕草に背徳感は増し、下水道点検者の鬱憤と解放される性欲はどこまでも貪欲。ラストの少女は可愛いすぎてアレだね、君はイン◯タグラマーになれるね。追記※単行本を購入。この先生の作品ドエロイのに感傷的だし不誠実なのに優しくて大変魅力的です。
  • N

    くるむあくむ/にことがめ

    怖い、そして上手い!!!
    2024年12月20日
    結局自分に理解出来ない事象が起こる事が、人にとって一番の恐怖ではないのか…。この作品、完全に理解不能です。(←最大限褒めてます)※こちらラストまで読んで、私の使い慣れたiPadが珍しくフリーズした事象が一番怖かったです。果たして私は無事N話までたどり着けるのだろうか…。
  • 猫鬼の死にぞこない―晏芸嘉三 江戸猫奇譚―

    晏芸嘉三

    江戸モノにしてキョンシーが出る世界観!
    2024年12月18日
    江戸モノの質素な魅力の上に派手な中華の魅力も加味されていて面白い。【猫鬼の死にぞこない】叔父上のストイックな格好良さとやんちゃな一面の人間的魅力よ!最後はまさかの純愛にうるうる。【嘘吐き】声を大にして言いたい。私はこの真平さんのような名も無き “ろくでなし” を愛してやみません!
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  • ハイパーハードボイルドグルメリポート新視覚版

    山本真太朗/上出遼平

    映像で見る勇気がないので新視覚版で。
    2024年12月8日
    【人喰い少年兵】というパワーワードと【グルメ】というワードでことさらショッキングに見えますが、内実は【食】を通じてリベリアに住む人々の生活環境を浮き彫りにしているルポルタージュです。そして大人になった【元少年兵】たちが夢や希望を語るまでにたどり着いてます。今日私は一つ、日本では知らなくても生きていける事を、確実に知ってしまった気がします。
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  • 魔王の帰還

    一穂ミチ/嵐山のり

    果たして魔王は何に負けたのか…。
    2024年12月6日
    人間は他人の気持ちを測りながら自分の立ち位置を決める社会的な動物でございますが、時として自分の気持ちを1番に押し出す事が大事だったりするんです。この作品ではそれを【気持ちで勝つ、負ける】という表現をされてるのが印象的。もちろん全勝の人間なんていないし、魔王とて負ける時がある。でもこの帰還は必要な負けだったよね。負けを大事に出来る人だけが次のステージに進める気がします。穏やかに号泣出来る良い作品でした。
  • ゆに次郎先生とパコろう!!

    日野雄飛

    国宝にしたいクズですな!
    2024年12月5日
    ゆに次郎先生、イケメンにありがちのクズ人間です!人間的にどうしようもないクズですが、クズらしく人間を謳歌してあまつさえ自分を卑下してないところに最大の魅力があると思います!人間は千差万別、一つに収まらなくてもいい、1人1パコである必要は無いのです!フンガ!あとクズは器用貧乏であることが多い笑。
  • まんまるミューズ

    日野雄飛

    いやこれただのイケメンやん。
    2024年12月5日
    自分や人に対して冷静な判断が出来るとことか、立ち居振る舞いとか、誰に恥じることなく堂々と生きている姿勢が、ほんまもんのイケメンですやんけ、このぽっちゃり男子。絵的にはデブのブサメンですが、完全にこのギャップに持っていかれました。タイトルもいいね。まんまるミューズ。
  • 日下部先生

    日野雄飛

    確かめ合わない関係。
    2024年12月4日
    子供の頃から強い繋がりがあるのに、お互い確かめ合う事も求め合う事もせず、漫然と年を重ねて生きている2人。そして結果的に2人の愛の結晶として、日下部先生の小説が生まれていくのね。こういう営みって素敵だなぁ。浮かれた情熱なんてなくても、育つ想いが愛おしい。
  • 息子たちの夜

    日野雄飛

    震えて眠れ。
    ネタバレ
    2024年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 羊の皮を被った悪魔…怖い怖い、でもこういう大人が確か日本にもいたよね…。いわゆるペドの話を、童話チックな趣きが縦糸、グロテスクな裏事情を横糸にして編み込み、美しい箱庭の話に作り上げています。それはもう論理感が迷子になるくらいに。私が1番唸ったトコは父のズボンの着こなし方。あの野暮ったさ、憎めなさ、ゾッとしてしょうがない。
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  • BISEXUAL

    真崎総子

    昔のBLの良さがあります。
    2024年11月29日
    この作品には隠れた主役がいていつも最後はその主役がおいしくてカッコイイとこを全部持っていくんだよなぁ。面白かった!実は複雑で危ない人間関係なのに、ほぼちみキャラの可愛らしさでまるでノーカウントにされてるとこも嫌いじゃない。こういうちょっと昔のBLが好き。
  • ミルキークエスト

    サトニシ

    萌えがギュギュウッ(牛)と詰まってる!
    2024年11月26日
    勇者堕ち、搾乳、側近のヨコシマな思惑、というミルキーな萌え要素を充分楽しめたうえ、この勇者様の性格が良いのがきゅん要素でした。人肌に温めたホットミルクを寝る前に優雅に飲みたくなっちゃう…エロかわいい牛さんでした!
  • 花鳥風月~ぼくたちの初恋綺譚~

    アユ・ヤマネ

    花鳥風月になぞらえて、紡がれていく物語。
    2024年11月25日
    どこか野暮ったいくらい優しい絵柄に、善人感溢れる登場人物たち。でも悩みの無さそうな兄弟に実は隠された過去があった。可愛い雰囲気の作品に見えるけどそれ以上に切なかった。日本の四季や風景や草花になぞらえて、本当に大切な人だけを、変わらずに大切にしていく兄弟の物語。この兄弟は浮気なんてしないんだろうな…。
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  • カマキリ

    こなみ詔子

    少年漫画として読むのが正解。
    ネタバレ
    2024年11月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なにが良かったというと、最初は無邪気な少年だった要が、苦悩し、相手を慮ることで一人の男として成長していく過程ですよ。「運命は錯覚」という最後の台詞が要の決意を表して、ウサの囚われてた未来への不安を払拭していきます。あと、全体的に絵とコマ割りと台詞にシーンとした静けさが佇んでて美しい。p139なんかは、映像では良くある感じだけど、2Dの漫画でこういう表現は珍しく思わず感嘆の声をあげちゃいました。
  • ひとり部屋のカギあずけます~すてきな第一発見者~【電子単行本】

    銅☆萬福

    副題がなんとも素敵じゃないか!これは沼。
    2024年11月16日
    先日、一人暮らしの割合が急増しているというニュースを耳にしたばかり。とても人ごとではないテーマです。一人暮らしのソン氏ときいちゃんが孤独死を避けるために始めた鍵交換システム。2人とも不器用で滑稽で難があるけど、ホントはお互い芯が通ってて誰よりも誠実なんだよなぁ。特にきいちゃんは実はめちゃくちゃいい人じゃないかと思ったね。ギックリ腰にテールスープの発想が好ましすぎます笑。涙流して笑いました。(お部屋は汚いけど)きいちゃん大好き!あとソン氏の心底嫌そうな顔が好き!
  • 起こらなかった恋についての物語

    カシオ

    禁忌・禁断の恋が良ひ。
    2024年11月16日
    まず表題作は実兄弟もの。もう一作は先生と生徒もの。2作品ともいわゆる禁忌、禁断ものでどちらも良かった。理性で抑えてた禁断の恋にパッと火が付いてどうしようもなくなる瞬間が鮮やかに描かれてます。そのリバウンドの差が禁忌・禁断モノの魅力のひとつかと思います。1番良かったのは学校の先生がありきたりで普通の善人なとこ。善人の落ちる禁断の恋が1番エモい。
  • 義経鬼~陰陽師法眼の娘~

    碧也ぴんく

    カッコいい男子がこじゃんと出てくる…
    2024年11月14日
    紙本で持ってる大好きな作品!奇想天外なストーリーではあるけれど、少女漫画の夢と希望と野望の詰まってる良作品。イケメンがよりどりみどり出てきますが私の推しはやはり継信。彼の良識と、優しさと、忠義を貫く姿には、何度見ても涙腺崩壊。もちろん弟も好き。国宝級のカッコ良さです。
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  • 差配さん

    塩川桐子

    差配さんの見ている江戸の景色をぐるり。
    2024年11月13日
    差配さんのこのどっしりとした風貌と貫禄と愛くるしい姿が好き。差配さんはその名の通り、人と猫の善し悪しゴトを、右に左に差配してます。その姿は泰然としておおらかで立派。なのにただの老猫なんです。そこがよろしいの。1番好きな話は『灯−ともしび−』生きる灯は小さくて何気ないほどよろしいの。
  • うみべのストーブ 大白小蟹短編集

    大白小蟹

    目に見えないモノを漫画にしている。
    2024年11月8日
    小説だと目に見えないモノを全て活字で表現するじゃないですか。活字には目に見えないモノを想像させる力がありますね。では漫画はどうよ。漫画って『絵』だから目に見える形で描かないと成立しない。でもこの作品は目に見えないモノを、確実に見えるようにして漫画にしてるんです。そこが凄いと思う。【うみべのストーブ】人は人と向き合えない時、無機物に向き合う事で救われる事もあるのよな。【きみが透明になる前に】旦那が透明になることで初めて見えてきた旦那の輪郭と存在。見えないモノが見える瞬間が秀逸に描かれてます。
  • ジョウブレイカー【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    ニャンニャ

    硬い飴。噛み砕くか、舐め転がすか…
    ネタバレ
    2024年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 硬い飴を噛み砕く快感と、甘く舐め転がす快感、そのどちらも味わえる作品です。最初は対等でないように見える2人がだんだんと立場を変えるのもいい。普段は知能の高いダンが恋愛に関しては俯瞰でモノを見れないとこが逆にウブで良かった。(あのキス拒絶シーンとかな!)ダンにとっては知能こそがリテーナーとして機能してたのかも。それを外したとこにいた生身のローガンはマ〜ジかっこ良かったわ。
  • 明日こそ絶ッ対、縁をきる!【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    きむらきむ(木村きむ)

    ステキなケンカップル!
    2024年11月4日
    マモル君のゲジゲジ太眉に見惚れて即買いしました。この外見に不精なマモル君と、外面をよく見せ過ぎた攻めが、他人から見れば全然違うキャラなのに根っこが似ていた…というとこが良かったなぁ。2人ともよくぞ逞しく生き延びてくれたことよ…。多少時間経過と気持ちの変化は分かりづらいけど、勢いはあったしカメも花を添えてくれてるので最後まで楽しく読めました。
  • オレはかわいい弟と

    高久尚子

    弟の異常な執着心に、天晴をドン!
    2024年11月4日
    実兄弟ものですが、血縁である事の葛藤は少なく、どちらかといえば血縁で一緒にいれてラッキー!くらいの軽やかさで描かれてます。でもその軽さと弟の兄への執着心の重さのギャップが面白い。見所は弟の尿道攻め。その異常な執着心に正当性を持たせる説得力に思わず納得しちゃいました。r18なんですが、最初は実写ばりに見えてますが、だんだんと白海苔→白抜き→白発光となっていく様子も、修正の歴史の変遷を見てるようでなんか面白い。修正の地層地帯とお呼びしたい。
  • 山小屋にて

    菅辺吾郎

    人肌のあたたかさが詰まってます。
    2024年11月1日
    ちょっと奇をてらったBL作品なんか読むと年相応なのか疲れてくるんですが、この作品は何のてらいもなく、ただの日常が、ただ素直に描かれてて、ダメな部分があっても良いのだよ〜、と優しく諭してくれるような作品です。人肌のあたたかさが詰まってます。でも逆にあったかいと泣きそうな気持ちになっちゃうもんですよね。そういう人間が好き。
  • 同級生の奴隷になってみた

    右野マコ

    無自覚イケメンvs可愛すぎるツンデレ
    2024年10月29日
    とにかく面白いのが無自覚イケメンにツンデレのツン部分が全く効かなくて、嫌味や意地悪を全て軽妙にかわされるとこ!なので後に残るのはツンデレのデレばかり。奴隷に手のひらでころころ転がされてる御主人様のお可愛らしいコトといったらない。2人のじゃれあいをずっと見ていたくなります。作者様が楽しんで描かれてるのが伝わってくる作品です。
  • ぼくたちの死体さがし

    山崎峰水

    4巻一気読みで大満足!
    ネタバレ
    2024年10月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 中学生のひと夏の自転車冒険譚の爽やかな疾走感と、裏で行われる容赦ない子供殺しの残酷さの対比が際立つ作品。最近の時事問題である冤罪や子供のぎゃくたいにも切り込んであるのがリアルです。でも1番良かったのはイッシン少年の後悔が報われた鉄塔下のシーン。子供の後悔を昇華させる事って子供が大人になっていく上で、何より大切な事なんだと思います。この作品の主題かなと思いました。
  • オレらの孕ませ交尾道!

    nぽぽ

    勢いが凄い!眼鏡好きは読んだ方がイイ。
    ネタバレ
    2024年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最高のズレ眼鏡を堪能しました…。人外という事で、触手がウワッと出てきた所からが最高潮!制御が効かないってトコも交尾に特化してる器官のようで強い生存本能を感じます。だからこそその本能の触手ちゃんがズレ眼鏡をきっちりと戻すシーンに無償の愛を感じました合掌。nぽぽ先生天才だわ!
  • 寮舎のイケメン同僚は至高のプレイメイト【単行本版】

    nocori

    エロいのに地に足が着いている…感嘆。
    2024年10月25日
    普段はBLにエロシーン無くてもドンと来いなのですが(むしろ取ってつけたようなエロは萎えちゃう…)この作品は違った。これこそエロがあって成立する見事なBLです。だってドエロいのに人物描写がキュートだし、ドエロいのに台詞は地に足が着いている。なのでこれはまさしくドエロきゅんな仕上がりの作品です。
  • 愛ってやつを教えてくれよ【単行本版】

    塩味ちる

    痺れました!
    ネタバレ
    2024年10月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ デビュー作でページの半分に白紙を持ってこれるって何事だよ。大御所の漫画家でもなかなかやんないよ!コマが大き目で読みやすく、台詞より表情で魅せてくる。エロはガッツリとエロい。受けが男前でカッコよいのに健気が過ぎる。何よりビジュアルも性格も正反対の2人がぴったりとくっつくさまが気持ちいい〜!最高でした。
  • エンドゲーム・スタディ

    綿レイニ

    恋の一手を間違えるな!
    2024年10月19日
    カラダから始まった関係で、最初はお互い打算的。でもだんだんとお金の打算なんだか恋の打算なんだか分からなくなってくる二人の可愛らしさといったら!恋愛をカードゲームに仕立ててひとつひとつクリアしていく手順も面白い。最後の4、6、9のカードの意味は四六時中ハートでいっぱいよ、というあすくんの甘々なメッセージじゃないですかね!(なお修正も甘い)あとしんちゃんのファッションセンスが好き。
  • 最終電車の恋人たち

    ダヨオ

    ダヨオ先生の描くタレ目のイケメンの破壊力
    2024年10月18日
    若い頃の盲目の恋もいいけど、四十路過ぎた大人達のスローステップな恋もいいな!多少四十路男の赤面姿の多用に気恥ずかしい気持ちにもなるけど、攻めの垂れ目と眼鏡姿に免じて許す。全て許す。だってそりゃ赤面もするわ、と妙に納得した作品です。
  • つれない先生とお節介な俺の戀戀365日

    ZIYO

    じんわり台湾愛を感じます。
    2024年10月14日
    助教がパッと見イケメン風なんだけど、中身が全然イケメンじゃない笑。見掛け倒しのビジュアルと誠実で実直な性格のギャップが笑いを生むし、愛を生んでます。学生も元悪ガキが大人になってバリクソいい男になってる感じがたまりません。でも1番の見所はやっぱり台湾の文化と風土、景色、家族関係や生活感にリアリティがあって至る所に台湾愛を感じるところでしょうか。一味違ったBL作品だと思います。
  • 竜送りのイサギ

    星野真

    またすごい少年漫画が爆誕してる…。
    2024年10月10日
    ベースは明朗な少年活劇。でも時折り交じる首斬り役人の理不尽さや竜が堕ちるという神秘性が思いの外ダークで緻密で玄人好み。3巻まで読んだけどまだまだ世界観は広がってて期待しかない。長生きして完結を見届けたい作品がまたひとつ出来ました。
  • カントリー・ダイアリー 春から夏へ

    イシノアヤ

    いいないいなこの関係!
    2024年10月9日
    田舎暮らし特有の人間関係の濃さと不便さが、まるでこの世の楽園のように感じるこのイシノアヤマジックよな。いやいや田舎暮らしこんな生易しい事ばかりじゃないよとツッコミたくはなりますが、田舎暮らしベースの男2人の友情が、ふと愛情に変わる瞬間が果たして来るのか来ないのか見届けたい。(いやでもこのままの友情も充分素敵と思ったね!)
  • 午後の光線

    南寝

    1巻でキリ良く読めます。
    2024年10月3日
    試読の生々しさに目が離せなくなり購入。まさに思春期の光と影、特に強い西日とその西日の落とすウロのような濃い影の存在をそこここに感じる作品です。少年らがそれぞれにトラウマを抱え、持て余し、探求し、共存を試みながら生活する姿に、大人として心がえぐられる想いでした。作者様の抑えて抑えて描かれる手法が、逆に私の感受性を深く刺激するようで、描かれなかった情景に想いを巡らせては、その苦しさに嗚咽、また嗚咽。
  • 押しかけ淫魔くんとXLサイズの社畜さん【コミックス版】

    京古

    どうしても言いたい事がある。
    2024年10月2日
    イン魔くんは健気だし、Nくんの肉体美とかズレ眼鏡のギャップとか手の血管とか最高フォー!の作り込みなんですが、一言言いたい。なんで、なんでデスクワークの社畜のインキャがあんな完璧な僧帽筋をしてるのよ?なんでシックスパックあるのよ?お前は毎日空気椅子にでも座っとるんか〜!と思わず突っ込んでしまったので星4です。
  • BABY BITCH!

    井ノ本リカ子

    こういうの大嫌いだと言いたいのに…
    ネタバレ
    2024年9月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 公園のシーンはクズすぎてドン引きでしたが、それ以上にラストのキスシーンが少女漫画の見せ方(最重要シーンなのに匂わせだけなのよあなた!)でまたドン引き。あんなにムチャクチャなHやってるのにさ笑。でもこの異常行為と純愛との落差が人間の豊かな文学が生まれる源泉であると私は思うの…。善悪で読んだら完全アウトですが、好き嫌いで読んだらこういうの大好きなんです。あと神修正。
  • Thank you my God

    河井英槻

    BL以上のものをお求めの方に…。
    ネタバレ
    2024年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 兄弟を含む3人の人間模様がとても良かった。ちゃんとしたBLだけどそれ以前に家族の物語で親子の物語です。お母さんの人となりは酷いと感じますが、同時に理解も出来るんです。だって親子には相性がある事を知っているし、親がみんな聖人君子でない事を知っているから。行き場が無くて宙に浮くような兄の最後の台詞が圧巻でした。あとエリが最高。
  • マリッジ・ゲーム

    osogo

    BL部分も好みでした!
    2024年9月18日
    先ずアメコミヒーローようなレトロ絵柄の格好良さと、殺し合いという殺伐とした設定の中に【エッチをしないと出られない〜】というエロシチュがシレッと混じってるとこが絶妙に愉快。最後までこの設定が効いてたし、エゲツない場面も含めてエンターテイメントとして楽しめました!BLだけじゃないけど、BL部分も非常に好みの出来でした。
  • 呑むならお前らとこんな時

    ため

    男子呑みの楽しいとこを覗き見!
    2024年9月16日
    腕まくりしたイケメン社会人男子達が、お酒を呑んで美味しいもの食べて日頃のうさを晴らしながら楽しく会話してるだけの漫画ですがそれがイイ。凄くイイ。こちらまでご相伴に預かってる気分になれます。特に鍋の会の謎の色っぽさには笑い転げました。
  • 夢の直路を恋惑ふ

    越田うめ

    好きな着地でした!
    ネタバレ
    2024年9月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ めっちゃとぼけて可愛くてかいぐりかいぐりしたくなる高校生&中学生の3人組でした!トライアングルものかと思えばそういう着地ではなくかえってそれが爽やか!イロコイ関係なしにお互いを思い合える関係性が羨ましいくらい素敵です。もちろん過去世の3人も。
  • 妻とセックスレスなので男と不倫しました。

    うぐいす

    意味深なタイトルでんな!
    2024年9月14日
    胸をかきむしられるような読後感。私は不倫もので1番胸糞悪いのは中高生のような純愛をされる事だと思うのよ。この作品の登場人物は皆オシャレで賢くてイマドキで優しい。でもだからこそ純粋でタチが悪い。事後にシュークリームを買って巣に戻ってくる感覚に罪悪感がない。タイトルの意味合いに含まれるように、店長は不倫相手が男だから許されるとでも思ってるのかしら…?2巻が超気になります。
  • shilly-shally

    しちみ

    ニコラスの中でも1番好きなニコラス!
    ネタバレ
    2024年9月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サスペンスが8割を占めてBLが雰囲気程度ですがそれが良かった。タイトル始めミスリードが用意されてるから、全体像が後でだんだんと見えてくるような仕組みが面白い。以下盛大なネタバレ→ニコラスの最後の選択【フルコースで】に痺れました。それまで天使すぎたニコラスだったから、やっとここで人間に戻ったように思う。あと書き下ろしはBLっぽくなるんですが、行為自体より行為前のモダモダが好きな私にはジャストミーーート!の終わり方でした。最高最高。
  • 毒を食らわば恋までも

    石原理

    文豪の遺した恋文、謎解きBL!
    ネタバレ
    2024年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった!本cpも良いけど文豪の恋愛事情まで2段仕込みで楽しめるのが面白い。本cpで言うと三行さんが羽井をカヌレと呼ぶことに若干の照れと愛情を感じて萌えました。作家ならではのワガママぶりも可愛い。食べてる姿も可愛い。文豪cpで推したいのは圧倒的に田上です。いったい田上は烏柳の何だったの?烏柳にどんな想いがあったの?その献身ぶりが素敵すぎました…。
  • 月のマダム

    高井戸あけみ

    最高の余韻に浸りました…
    2024年9月10日
    高井戸作品の好きなところが全部詰まってる珠玉の短編集。【月のマダム】目元の涼やかなクール系眼鏡美人と年下わんこ攻め。この年下ワンコの一瞬のチャンスを逃さない執着と必死さと忍耐力が良いの!【おにいさんといっしょ】社会人×高校生。大人の焦燥感と余裕を両方楽しめます。【グットモーニング】高校生2人の朝の電車通学風景。必要最低限の言葉で育まれていく2人の関係が素敵。こういうBLが好きです。
  • ふくふくまんぷく

    碧也ぴんく

    好きな要素しかない。
    2024年9月9日
    美味しそうなお料理、月代の似合う謎の男、お多福顔の娘、どこまでも誠実な父、お江戸下町の人情、そしてヤクザ顔のお猫様…。大好きな碧也ぴんく先生の時代劇、どこをとっても好きな要素しかない。特にほっぺ膨らんでてもカッコいいうたさまが最高です。あたし呼びもたまらなーい。いつの時代も食べる楽しみが人の中心にあって欲しいものです。
  • キミとながい夜

    中込カスガ

    熊より熊っぽい奥山さんがgood!
    2024年9月9日
    びっくりするくらい可愛くて幸せなBLでした!田舎暮らしの慎ましい幸せと楽しみがあって、山や桜や大家さんが彼らを見守ってくれてる感じも良い。おそらくノンケ同士なので最初は定番の紆余曲折がありますが、その様子がなまらめんこい!久しぶりに良いBLの萌えを摂取できました。さぁドーナツ買いに行こうっと!
  • ツインバード

    高嶋ひろみ

    BLか、ブロマンスか、諾か、否か!
    2024年9月9日
    (これ1巻で終わるんっすか…そっすか…)テーマや世界観がとっても良くて、少年漫画にちょっぴりブロマンスが効いてるような作品。起承転結や伏線回収も見事です。続きも見たいけど、この終わり方もとってもカッコ良いと思うので、諾。
  • スイもアマイも

    市ヶ谷茅

    年齢を重ねたところにしかない共感がここに
    2024年9月8日
    華やかでセクシーで楽しいBL界とは一線を画す作品。しかし年齢を重ねたところにしかない共感と誠実さがここにはあります。ともすれば我々同輩の同じ悩みや不安を抱えてるのがリアルすぎますがそれがまた良いんです。人と一緒に生きるってそういうことだもん。表紙のピンチョス刺してるおじさんに愛しさを感じずにはいられない。
  • ひとひとがみ日々

    古山フウ

    日本のどこかに人の姿の神様が住むという…
    2024年9月7日
    試読で即決購入。人の姿をした神様の日常と物の怪達の商売、日本の原風景のような景色とお食事。神様の個性もそれぞれでイシは一番偉い神様なのに淋しそうだし悪食だし謎が多い。ほのぼのしてる中に土着信仰の仄暗さ、明暗も感じる。何よりぐるぐると伸びやかな線で描かれた緻密な絵は、私の想像力まで伸ばしてくれるようで脳内がざわざわ活性化して楽しかった!次巻も楽しみ。※私の推しは狐目の蔵神様ですべんべろばぁ。※3巻の表紙についに来た蔵神様!普段穏やかな蔵サマがミステリアスで素敵な巻でした。
  • ためしにコマンド言ってみた

    ゆくえ萌葱

    ドムサブ苦手な人こそ読んで楽しい。
    2024年9月4日
    血も涙もない圧倒的なドムや意のままにグレアを操る強いドムなどは出てこない。ここにいるのは強い力を持ちながらも相手に気を使ってなかなか本気を出せない柔和系ドム。無理矢理感皆無だし、なんならサブの方が男前だし、気持ち良くプレイを楽しむ2人のイチャイチャがまぁ可愛いし、ドムサブなのにこの肩すかしを喰う感じが楽しい。
  • 叶うばかりが恋じゃない

    三月えみ

    青春の微炭酸と、大人の熟成した香りと。
    2024年9月3日
    長編で1冊単行本に出来そうなエピソードをあえての短編!もったいない気もするがだがしかし潔い。このきっぱり終わって爽やかなのが青春の微炭酸。対する大人は寝かせたワインのように渋みがまるくなってて芳醇な香りが隠せなくなってきている。最高にイケてる短編です!
  • 蝉法師 訳アリ坊主三人衆、嫁探しの珍道中

    墨佳遼

    残暑お見舞い申し上げます。
    2024年9月2日
    蝉の擬人化と言えば有り体で結末も見えてるわけなんですが、それでもこの物語性と熱量には号泣せざるを得ない。蝉の命のテーマと言えば【短くとも命ある限り輝け】みたいな事だと思うのですがこの作品はそれだけじゃなくて、失った命や完全体じゃない命やまだ生まれぬ命にまで、しっかりと思いを馳せられてるとこなんですよ。命って点じゃなくて、線、もしくは濁流なのではないかと思いました。
  • ボスと野獣

    さちも

    やっぱりボスと野獣だよなぁ。
    ネタバレ
    2024年9月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 心の痛みを知って、初めて心の存在に気付いたようなレオの再生を描いた作品です。辛い表現も多い分、お花を飾るシーンには無為の美しさが詰まってました。あと切羽詰まってるのに理にかなったリバシーンは、リバ好きにはたまりません。ボスもレオも男らしくてカッコいいのです。
  • アマイタマシイ ~懐かし横丁洋菓子伝説~ 【完全版】

    杉本亜未

    アマイタマシイ、甘味と幸せは直結する。
    2024年8月31日
    小学生の頃クリスマスに給食で出されたチョコバターケーキ。その丸いケーキをその場で食べずに大事に持ち帰って食べるひとときの幸せが、私にとってのアマイタマシイの始まりかもしれない。登場人物の多さが杉本作品の魅力のひとつで、その誰もがアクが強くて業を抱えてても、自分を認めながら生きているのがホントに素敵に描かれてます。大好き。
  • 路傍のフジイ

    鍋倉夫

    路傍のフジイの繋がらない幸せ。
    2024年8月30日
    物事には必ず意味があり、漫画にも必ず壮大な意味があるのだと思っていた既成概念を覆すような作品でした。何の才能も魅力もない路傍の石のようなフジイさんの幸せは、誰かが計ったり論じたり、まして上下を決めたりするものではないのです。今の時代だからこそ、人と繋がらない幸せってあるような気がします。
  • バックヤードラヴァーズ 【電子限定特典付き】

    noji

    怒ってるオジさん、最強の萌え。
    2024年8月25日
    個人的な萌え要素として怒ってるオジさんが好きなんですがこの店長最高だった。デフォルトが眉をしかめてるオジさんの、否定しながらも受け入れざるを得なくなる恋愛感情ののっぴきならなさが秀逸です!百瀬のちょっとハラ立つくらいの刹那的自由人っぷりもイマドキでいい。田中、お前もな!
  • 中野家のはなし

    会川フゥ

    実兄弟。
    ネタバレ
    2024年8月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 実兄弟BLでありながら家族愛が深い好きなタイプの近親モノでした。家族愛が深いからその境界線が分からなくなるし、親を蔑ろにしてないのも良い。家族を大事にしたい気持ちと自分の欲求に素直に従う気持ちの相反する葛藤は、そのまま磁力となって人を惹きつけていくのだと思う。理想的なお兄さんですが、萎えてない時点で貴方はとうに伏していたのだよ…と思いましたね。
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