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今月(10月1日~10月31日)
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シーモア島


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亞一の脳内は白昼夢にも似て。2025年9月4日亞一の脳内は物書きの妄想で出来ていてまるで白昼夢のよう。それは追い求めるものではなく頭から口から漏れ出してしまうもの。その難儀すぎる亞一の妄想を、十次が手八丁口八丁でうまいこと受け流している。その懐の深さに物書き同士の愛を感じるんだなぁ。
物語は最初の説明とか経緯とか一切無しで始まるので(それが面白い!)読者の想像力は嫌が応にも刺激され、鍵の行方が気になったり、千鳥の鳴き声を想像したり、箱の中身を案じたり…と、思考しながら読み進めました。そしてクライマックスでは亞一という男の生い立ち、本性、心根、千鳥への愛が示され、そのどうにもならない理由と虚しさに絶句。どこかほのぼのと進んでいくお話ですが、ところどころの妖しさ、苦しさの正体はこれだったのか!と全て納得し飲み下しました。
コドモペーパー先生、お初でしたが、独創的なセンスと、あっさりした絵に組み込まれたセンシティブな表現が、刺さる人にはグッサリと刺さる稀有な先生だと思います。私は瀕死。
※ちなみに【亞】という文字には【次】という意味があるそうですよ。 -
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ちょっと違う切り口から。2025年8月30日昔、TVでマサイ族が日本にやって来た〜みたいな番組があって笑いながら見てた事を思い出しました。今思えば随分下衆な番組だったなぁと思うけど、下衆なのは何より喜んで見てた子供の私だったんだろう。
勉強するということは自分のモノサシを伸ばしていくこと。そのモノサシは教育と呼ばれ、世界中で男女関係なく均等に与えられることはもちろん理想ですが、どの国の少女達も懸命に生きていく上で選んだ(または選ばされている)今の道を、外側から長く正しいモノサシを使って、簡単に否定したり訂正したり出来る類いのものではないのです。そこが難しい。
私は火傷したおばあさんを同情する気持ちにはなれなかった。それどころかその逞しさと頑固さと彼女の生き方に、人としても女性としても、最大限の敬意を払いたいと思った。 -
灼熱であちちな二人。2025年8月29日一分の隙もないクラシカルなスタイルの執事の傍らには、尊大で自由なアラブスタイルの暴君がよく似合う。ゆったりと着こなすローブは、少しの締め付けもなく身体にたゆみ、憎いほどシンプルなのである。
はぁ〜、なんなんなんなんこの2人。皿の飛ぶ一夜を経てからのお決まりの溺愛執着囲い込み分からせあちちコース(ひ◯みGO)が手を変え品を変え毎晩催されます。これは体力勝負です。
そしてあちちコースからの超平和な描き下ろし。慶さんの圧倒的可愛いらしさが炸裂し(ここでの燕尾はズルい🐦)、サウドのご機嫌な様子がダダ漏れでございます!ダダ漏れでございます!! -
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嫉妬とか承認欲求とか、そういうの全部捨てて田舎にひきこもる所存
嫉妬は元婚約者に。承認欲求は両親に。2025年8月18日日野晶先生の作画ということで読みました。
2巻完結なのでやや詰め込んで話は進みますが、ダラダラ延々と続く作品より余程きっぱりと終わってて爽快です。でも単なる田舎住みのヒロインが傭兵くずれのおっさんとラブラブになるだけの話ではなく、そこに至るまでにこれでもかこれでもかと裏切られ続けたヒロインが、自分を大切にするということの意味を勝ち取っていくまでのストーリーとなってます。これが少女漫画というのがいいですね。
※傭兵くずれのおっさんジローの手が、常にガサガサゴワゴワして描かれるのか日野晶流で私的萌えポイントでした。(実は働き者の良い手なんだよなぁ) -
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ダンテを推してハッピーになろう!2025年7月31日ハッピーになる近道。それは推しを推すことである。。。
最近ちょっと渇いていたワタシという土壌に、染み入るように流れてきたこの作品。滅茶苦茶面白くて笑った。笑うにもいろいろ種類があると思うのですが、そうですね~、腹の奥がきゅーんときて鼻に抜けていくような笑い。あと不意に来る『ブフォ』という笑い。ぬくぬくほっこりして口元がにやつく笑い。うんうんそうだよねぇと万感の極みのような笑いもあります。
おっとここまで笑いの説明しかしておりませんが、その中で最も光ったのが番外編ジャン・ローランの空模様占いの回です。オブラートの中に真実をきっぱりと告げてるジャン・ローランと、それを受け止めてるダンテが最高の一コマです。
推しがいるっていいね…。推しがカッコいいって最高だね…。と、思わずうちわを振り回したくなる作品です。 -
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大人の恋はドラマティックじゃない方が良い2025年6月21日南先生なのでちょっと気を張りながら読みましたが、最後までハートフルなご近所愛と親子愛を軸に、大人2人の確かめ合うようにじわじわ進む良質なラブストーリーでした。
なんといっても主役を引き立てるグランメゾンの仲間達の個性と距離感が素晴らしい。生きる上で割と大切なのは隣人との関わり方であり、ココロの開き方であると思います。その延長線上に主役2人の恋は転がっていたのではないかしら。青亀さんがほどよい疲労感漂うキャラであるのも大変好みでした。
※そして個人的に最高だったのは漫画家先生の回。(第23話)👍まさかここで主役級の神回がくるとは‼️台詞無し、モノローグ無し、三十路男の試行錯誤メダカ生活に、不覚にもきゅんとときめいたのは私です…🖐️ -
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多くの人に手にとって欲しい作品です。2025年6月9日読みながらこの作者様は近しい人に聾唖の方がいらっしゃるのではないかと思いました。
じゃないとこんな表現はできないし、こんな心の機微にも気が付かない。ましてや言語化も出来ないと。
私は思うところがあって途中から泣きながら読んだんですが、結局【正論】や【常識】や【幸せの形】という固定概念が一番の差別で何よりの障害なのではないのかと思いました。特に子供を持つということに関しては。
脇を固める登場人物も人間的な魅力に満ちてて面白いです。ヒロインの母親にしても。ヒロインの友達にしても。ユナちゃんはちょっとした癒しだし。
2人の選択を見届けたいので続巻を待ちます。読み放題。 -
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日本のどこかにいて欲しい一族No.1!2025年6月5日連綿と続く歴史ある一族とその執事たちによる血よりも濃い、婚前前夜の儀式。古のBLでは割とあるあるパターンの主従関係BLにそそられましたが、読み込むうちにどんどんと深い沼に入り込んでしまう…。そしてその脈々と続く様式美がだんだんと癖になる…。でもちゃんと萌えもあって私はまさかの世代超えおじさん執事受けとぼっちゃま執着攻めが大変好みでありました。(皆さんも是非お気に入りの推しカプを探してみてください😋)
そして最後は絶対に開けてはならない【開かずの間】へ…。こんなオチがあったとは…おあとがよろしいようで。読み放題。 -
暁英さんがいろいろと面白い。2025年6月2日いきなりバトルが始まるので、犬のもののけ大活躍のあやかしストーリーだと思ってたら、今のところは恋に不慣れな男女のちょいななめ上を突き進むモダキュン物語という風情。(分冊14巻まで読了)
戦うことしか頭にない朴念仁、暁英(なのに時々スパダリムーブをかます)と、その朴念仁にちょっとづつ惹かれていくミホ、あと人に変化可能なモフモフの豊太郎さんが何故か書生風でかわいいです。豊太郎ものがたりという割に豊太郎の存在感が薄いので、これからバトルものとしてももっと面白くなるといいな!と期待しつつ…の⭐︎星5。
『鮮空のアルバトロス』の作者様の別名義だそうですよ。読み放題。 -
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格好いいお父さんとしっかり者の息子の秘密2025年5月25日1巻で終わってるだと…❓なんてこったい、こんなにスタイリッシュで面白い人情親子モノが連載されないなんておかしいだろ〜(某国会議員風)とちょっとゴネたくなりました。
水樹先生、今ではもう違う世界でご活躍されてるのでゴネてもしゃーないんですが、唯一無二の作風を持たれてて、透明感のある独自の世界観を確立されてます。私は水樹先生の生み出すキャラに、いつも畏怖のような憧れのような特別な感情を持ってしまいます。青比古然り。プラズマ然り。エリオット然り。
こちらは人情モノとしても親子モノとしてもとても面白いんですが、特に親子のささやかな秘密、こういうエピソードをサラッと最後に持って来るあたりにもう私なんかはグッときて、コロッとオチテ、キューンとなってしまうわけですよ。ヤバイよこのお父さん…。読み放題。 -
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押し寄せるリアル!2025年5月23日普段美しいBLばかり読んでるものですから、このリアル寄りのゲイの話はどんな闇BLよりも重く感じました。
登場人物達は明るくて、友達を大切にしたり、恋人を信じて待ったり、夢を追いかけたり、綺麗でいることを諦めなかったりと、とてもキュートなゲイなんですが、その現実には容赦がない。とくにハレ君の話は辛かった。コレは父親が悪い👊と思いながらも、誰が1番悪いのかを探すのではなくて、皆一度きりの人生をそれぞれ一生懸命生きてるだけなんだよな…と、そんなふうに思わせてくれる作品でした。
皆のこの先が気になるので、どうか続きを下さいなるはやで🙏
読み放題。 -
クズのクズによるクズ男好きのための読本。2025年5月17日さきに謝っておくと、ワタシはクズ男が大好き。なので久々に【来たーーーっ】という感じのクズ男に出会えて満足。だいたいワタシの倫理観で言えば教師と生徒ものはBLに限らず言語道断なのですが、この教師のダメさ加減、外道っぷりが同情を誘い読書圏内に入りました。
何が良いかって、人間が道を踏み外すときの高揚感と背徳感がたまらない。それが性癖に根ざしたものならなおさら。自分の根本に従って生きることが難しい人たちの話なんです。なのでやってることクズなのに不思議と応援したくなる。
【タチ王決定戦】での独特の持ち味がクリティカルヒットして、こちらが伝子まねゑ作品2作目でしたが完全に沼に入りました。ともあれ苦手な人は苦手でしょうが、好きな人は卒倒レベルに好きな作品だと思います。特に書下ろしの教室シーンは鳥肌もの。
…こんな性癖は、すべて呪いのせいにしておこう。 -
一生ついていきます、西田先生。2025年5月17日物語はまださわりの部分。なのにもう首根っこを掴まれた気分。
登場人物のひとりマリアンは子供が子供のまま大人になってしまったような男。西田作品では定番中の定番キャラでこういう男は母性本能を刺激するのでホントやばい。そしてもうひとりブライアンはまだまったく謎の男。ホントの名前かどうかも定かではない。こういう危険な男も母性本能を刺激するのでおおいに厄介。
この作品は女性漫画。それだけでもうラブが生まれるのか、友情が生まれるのか、憎しみが生まれるのか全く分からない。でも何より西田先生がこの作品を生み出されている事に、歓喜の歌を捧げたい気持ちです🎤(出来ればココのレビューメンバーと共に…) -
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BL読みの課題図書と聞いて。2025年5月1日滴る水滴、躍動する筋肉、半裸の瑞々しい若者たち、水泳にかける眩しい青春。ここまで舞台が整えばBLとして面白くないわけがない!ええ、たとえそれが傘と傘立てだとしても…。キレッキレのオノマトペと思わせぶりな台詞と凹凸(←コレダイジ)さえあれば、BL作品として充分成立することがここに証明されました。
加えてこの作品、なんと修正が甘い!いや甘いというかない!!丸見えですが倫理的にこれはアウトじゃない?そこは常識人としてきちんとご指摘申し上げます。(でも修正あったらきっともっとカオス…)
あと多分次巻は立山先輩の複数〇輪刺しモブレ闇落ち編(上級者向き)だと思います。
楽しい課題図書ありがとうございます。 -
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ウブいって正義だな…2025年4月12日ときどきこういう漫画が無性に読みたくなるお年頃なんですよ。なんていうかもう自分には二度と味わえないウブさ…というか、恥ずかしいときに頬染める仕草というか、無垢であるところから全てを知って得る人の悦びとか…愛情を分け合うことの美しさとかね。
旦那が海軍であるがゆえに、2人の関係性は放置プレイ(?)をはさみながら蝸牛のやうにゆっくりと進んでいきます。ゆっくりでいいんだよ。ゆっくりがいいんだよ、と思える関係性が素敵でした。
あと海軍さんの暗号のような台詞が、ニューウェーブを我流で楽しんでる感じがしてなんとも粋だなぁと思いました。そしてこういう当時の細かい設定が物語を一層面白くしてると思いました。 -
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