このレビューはネタバレを含みます▼
0時とともに最終巻を購入し、夜中に読みふける。大人で良かったと思う瞬間(笑)。全巻揃い表紙が並ぶと圧巻。そして、1巻にはキヨちゃんがひとり、最終巻にはキヨちゃん、すーちゃん、屋形の仲間たち。まだまだこれからも永遠に続いていくであろうやり取りが目に浮かぶようです。健太も京都へ上京し、幼なじみ3人による淡い恋の行方。すーちゃんの失恋、健太の想い、キヨちゃんの胸の内。三者三様の思惑に触れつつ、安心感のある話の流れ。最終巻での健太のありったけの想いを込めた手を握り返すキヨちゃん。そして引きの構図。感慨深い。キヨちゃんというまかないさんをコツコツと続けていく少女を軸に、舞妓さんという職業を選んだ少女たち、それを支える屋形のおかあさん、芸姑のおねえさん達、男衆さん。花街はこのマンガのように綺麗なだけでは無いだろうけれど、舞妓さんを取り巻くさまざまな場面場面を垣間見る事が出来て、楽しい作品に出会えました。長きに渡る連載お疲れ様でした。ありがとうございます!