このレビューはネタバレを含みます▼
スクールカースト上位の御曹司・御園(α)×御園に媚びないクールな優等生・藤波(Ω)。容姿も家柄もよく遊び相手に困らない御園は、ある時Ωのフェロモンを感じ取り、αだと思われていた優等生・藤波が襲われているところに遭遇。なんとか助けるも、衝動的に飛び降りようとした藤波を抱き抱えたことで暴走してそのまま抱いてしまう。藤波に言われるまま恋人のフリという形で藤波の学生生活を守る番犬になった御曹司×クールな優等生。性別に振り回されたくないのに抗えない藤波と親の期待に応えられずに失望された御園、どちらも第二次性が枷になっててしんどい。御園が最初の印象よりバカでもクズでもなくて、藤波にふさわしい男になりたくて変わっていく姿が献身的で健気で。ピュアな二人が惹かれ合って、運命だからでも本能だからでもなく、自分自身で互いを選ぶピュアなオメガバース。Ω性に負けまいと前を見る藤波が御園の未来をも変えて、明るく眩しいラストにじんわり。よかった!